10月29日 成績
今日は、塾の先生と進路先について話を進めていた。先生と勉強を始めてから、少しずつ学習成績が上がっていた。学校のテストではないけど、塾で毎回出る小テストが当初は、20点くらいだったけど、今は80点以下をとることはなくなっていた。
塾では、英語と数学の勉強をしていた。特に、英語を教えてくれる狭山先生の指導は、的確だった。狭山先生の指導は、大きく3つ。1つ目は、単語の覚え方。単語を覚える際、似た単語も同時に覚えるということ。これは、単語を順番に覚えてはいけないということだ。普通、単語を覚える時は、単語帳の順番に勉強していくが、先生からそれはしてはいけないと教えられた。例えば、「baseball」なら、"base"と"ball"の単語を分け、それぞれの単語の意味を理解し、そこから似たような単語を同時に覚えることにしていた。
2つ目は、文法についての解き方。文法は、数学の計算問題のように必ず答えが出るらしい。だから、問題の解き方を覚えてほしいということだった。俺も、最初は、嘘だろうと思ったが、たしかに論理的に考えたら確実に正答することができていた。当然、高1から高3まで習った文法を全て理解することは現時点では難しいが、受験までやれば確実に満点取れる問題であると思っていた。
3つ目は、長文を全訳することだった。長文は、問題を解かなくていいから、日本語訳に直してそれが合ってるかを確認することを指示されていた。俺は、それ以来、ずっと日本語訳をすることにしていた。すると、学習した英単語や文法で出た問題がたくさんあることに気がついた。英単語、文法で習ったことが全て長文に出題されていたのだった。
昔は、英語が嫌いだったが、今は、少しずつ嫌いじゃなくなってきていた。次の英語のテストで何点取れるか楽しみだった。残りの数学や国語は、まだまだ課題は多かった。それでも、狭山先生がいたら、これからもっともっとできると思っていた。今は、毎日のように連絡をしてくれる。まぁ、強制でどれだけやったかという報告をしなければならない約束になっていた。
でも、先生は問題を全てやり終えていなくても、怒ったりすることはなかった。できなくてもいいから、1問でも解こうとメッセージをくれていた。この先生の期待に応えたい。人の気持ちがわからない自分にとって唯一の目標になっていた。




