10月27日 BIG3
俺たちは、放課後いつものようにオンラインゲームで撃ち合いをしていた。そんなことをしていると、正田はゲームの話をし始めた。
正田「学校どうなの?」
俺 「えっ、楽しくないよ」
学校は、楽しくない。
正田「なんで?」
俺 「どうだかな」
正田は、おれが楽しくないのか、あまりわかっていないみたいだった。
正田「相変わらず、クラスのやつか?」
俺 「クラスのやつだな」
俺が対人関係で困っているのは理解している様子だった。
正田「なんて名前?」
俺 「お前、知ってるBIG3?」
淮南高校にもBIG3って知ってるのだろうか?聖徳高校の俺は、この名称がいつからなのかは知らなかったのだが。
正田「なんか聞いたことあるわ」
俺 「聖徳高校にいるBIG3ってやつがいるんだよ」
やっぱり、知らなかった。
正田「それ女子?」
俺 「女子だよ」
正田は、お菓子を食べているみたいだ。
正田「知らねぇな」
俺 「やっぱりか」
そら、そうだよ。
正田「BIG3ってことは、三人いるのか?」
俺 「ああ。篠木、高田、矢田の三人だ」
篠木七海、高田真波、矢田颯希。コイツらの名前は、ずっと聞かされる。ホントにみんなうるさい。
正田「高田ってやつは聞いたことあるかも」
俺 「高田かぁ」
高田は、喋ったことがない。ほとんど、噂の人物だ。
正田「知ってる?」
俺 「知ってはいるけど、喋ったことはねぇかな」
どんなやつかなんて、知らない。
正田「お前が喋るやつって誰なんだ?」
俺 「そんな中だったら、篠木だよ」
篠木。最近、やたらと話しかけてくるめんどくさいやつだ。気にかけてくれてるのか、暇なのか。
正田「ふーん。そいつは有名なの?」
俺 「有名らしいけど、俺はあんまだな」
ちょうどゲームのラウンドが終了した。
正田「あー。疲れた」
俺 「俺も、疲れた。そろそろ終わる?」
俺は、ヘッドホンを外した。
正田「そうやな。宿題もあるし」
俺 「また、今度しようか」
目をこすりながら、正田の話を聞いた。
正田「おっけ。次、いつ行ける?」
俺 「3日後とかいける」
3日後は、学校が休みだから行けそうだ。
正田「わかった。また、誘うわ」
俺は、コントローラーを手から離しをした。




