格の違い
躊躇いなく踏み込んだ先に
きっと光はあるのだと信じているのだろうか
あまりの躊躇いのなさには
きっと壮大な自信があるものだと思っていた
他の人とは比べものにならないぐらいの
自信に満ちあふれたその態度は
きっとこの人ならば大丈夫であろうと思わせるものは
経験によるものか
未来の自分に対する確信なのか
離れた場所から眺めているうちは
凄いとしか感じられずにいた
そういったものを目の当たりにしたときに
人というものは
自分を守るためだろうか
自分とは格が違うからと
諦めるのである
理解を諦める
近づくことを諦める
これは至極当然のことであって
責めるとか責めないとかの話ではないのだけれど
少し悲しいものであることは事実なのである
何故ならお互いに孤独になってしまうからである
知らずのうちにそうやって形成されてしまった歪と言える関係性は
壊れることはないけれど
それ以上の問題としてそれ以上の深さには至れないのだった