97- 適材適所
「というかこんなに詰まってたら私入れないじゃないですか……」
いろんなプレイヤーが我先にと細い道に突っ込んでいきます。
一応さっきの7人は一番最初に入れたみたいですが……
『――どうする?』
「周りの敵も吹き飛ばして最後に行きます。 予定はずれていますがストラの采配に期待しましょう!」
次発としてなだれ込んでいるプレイヤーを標的にしている左右の敵を薙ぎ払います。
「やっぱり敵拠点近くなだけあって敵の頭もいいですね」
『指示が早いんだろうね、逆にいえばあの船を落とせればこの近辺は完全に落ちる!』
「俄然燃えてきました。 司令塔もこの数の処理は大変でしょうね」
『いやーそうでもないのかもよぉ?』
「? ――あぁそういうことですか」
船の天井にたくさんの重装甲の機械兵が出現しています。
装甲具合から見て明らかに今までのとは違いますね。
船直属の防衛機械兵といった感じですかね。
「何で今まで前線に出なかったんですかね」
『船に障害があると出てくるようになってるのかな。 あの防衛部隊が入り口から入れば挟み撃ちになって叩き潰される』
「結局私が残って正解じゃないですか。 まぁ初手は安定ですよね【ドラゴンブレス】」
重装甲部隊のど真ん中に1発ぶちかまします。
オルドル並みの耐久が無ければ即蒸発です。
『避けられんのあれ……』
「あれ私が発射する前に反応してませんでしたか!?」
重装甲とは思えない機動力ですね、ものの見事に避けられました。
『セツナの銃口を見ている……?』
「射撃じゃ攻略不可能! リア!」
『あいさー!』
私で無理なら適応できる人に変わりましょうか。
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カラフルな空から景色が変わって真っ赤な空間です。
『セツナ! 次は勝手にいなくならないでよね!』
「わかってますよ!」
『よーしよしよし。 早速新しいスキル使わせてもらうかな! 【**】!」
「――今なんて言いました?」
『え? 【**】だけど?』
「――リア、私のスキルいじるとき何個のスキル取りました?」
『5個だけど……?』
「私が見た時は4個増えてたはず…… でも出力が上がっているからスキルは発動してる……? 意味が分からない」
謎の白い空間と言い勝手に動く腕と言い謎が増える増える。
『まぁ細かいことはいいじゃん! 暴れさせてもらうよ!』
「ええ、まぁ敵を吹き飛ばしてください」
リアは平常なようで何よりです。