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94- 作戦会議

 探査船の上から【アナイア】を見ると今どうなっているのかが分かりやすくていいですね。

リアルの方で調べただけだとここまで進んでいるということしかわかりませんから。


「そういえばリア、アーマーは使えますか?」


『あと2分ちょっとで万全よ』


「ふふ、あの船を速攻落としてしまいましょうか!」


 最前線へ一番近い拠点に移動して簡単に準備を整えておきましょう。

前線は今船の所で攻めあぐねているようです。


 私が多少壊しておいたのが効いたのかレーザーが飛んでくることはなく、即座に全滅ということはなさそうです。


「――何やら騒がしいですね」


『そりゃ戦場を荒したあげく単騎で突っ込んで船の艤装を破壊したんだから。 軽く英雄みたいな扱いなんでしょ。 失敗してたらただのバカだったけど』


 ――最後のは聞かなかったことにしますか。


「よぉ、セツナ。 お前でも死ぬんだな」


「そりゃプレイヤーですからね。 HPが無くなれば流石に死にますよ」


 ストラが人込みを割って話しかけてきます。

背負っているロングコートがボロボロになっています。

かなり戦闘が激しかったみたいです。


「良かった良かった。 お前もミロクみたいに不死身かと思ってたぜ」


「そういえば彼女レーザーで吹き飛ばしても死にませんでしたね」


「ああ、種が分かれば倒せると思ったんだが…… ってそんな過去のことはいいんだ。 とりあえず今の説明をするぞ」


「船の艤装は基本的には大破、時折生き残ってるが注意していれば何とかなる。 ビルドアーマー持ちは船から出てくる敵の対処で手いっぱい。 さらに問題があるとすれば」


 ストラが左肩の方から1機の砲台が現れ、レーザーを船の天井に向かって発射します。


「もしかして結構低い威力でも貫けたり……」


「そんな甘いもんならいいんだけどな」


 レーザーは船の屋根に当たり、そのまま反射してカラフルな空に消えていきました。


「反射かぁ……」


 正直1番厄介です。

私のレーザー射撃は全部反射されてしまうのでリアの打撃しか攻撃手段がありません


 意外と簡単なところが私の弱点でしたね、何とか対処方法を考えた方がいいかもしれません。

近接攻撃の手段を覚えるのもいいかもしれませんね。


「因みにあの装甲自動修復するオマケつきだ、砲台が修復することが無いのが幸いか」


「――結構厄介ですね、あの船」


「この船を突破しないことには次のエリアにも行けんからな。 何とかしなきゃならん。 ということで…… 内部突入とするぞ」


 ――は?


「あれ入れるんです!?」


『まぁ船だからね。 機械兵を出す穴とかもあるし入れないことは無いかな』


「中々賢いじゃないか。 もちろんセツナも突入班の1人だからそのつもりで」


 ――えらい大役を任されましたね。


 のこのことストラについて行くと突撃班と思われるプレイヤーが数人、固まっていました。

おそらくこのゲーム内でも指折りのトップ層です。

何というかオーラが違う気がします。


  一体どんな戦いをするのか楽しみです。

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