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75ー つながり

『改めて見ると沢山あるねぇ』


「ええ、ここにある残骸すべて元人間です。 しっかりと使ってあげましょう」


【サンドラ】はネロも言っていましたが、究極に素材回収に向いていませんからね。

一番優秀だと思う素材は手に入りましたし、後はそれを補填する分です。


 流石にすべてのパーツを神殿外壁で作れるとは思いませんからね。

もしここで全部集められたら剣山の方にはいかなくて済むので楽です。


『とりあえず中心地に行ってみようか。 一番おいしい所はまだ再生してないだろうけど、その周りでも結構いいの取れるでしょ』


「言われなくとも行きますよ。 ただ、少しだけ確認したいところがあるんですよね」


『確認したい所?』



 中心地にたどり着き、最初に向かったのは【トラル国営研究所】です。

入ると、早速前にいたロボットが出迎えてきました。


『博士、お帰りなさい』


「どうも、今回はただの確認です」


 最深部のモニタールームを確認すると、崩壊した建物のような画面がありました。

建材の色、そしてその映っている惨状から確認するに、【サンドラ】であの球のあった場所です。


 どんな技術かは分かりませんが、ずっと変わらずにその場を映しているらしく、徐々に神殿の再生が始まっています。


『――やっぱり同型だったか』


「名前からしてそうでしょうね。 ロボット…… あなたのことを何と呼べばいいですかね?」


『私の型番は3562ーイミオン。 何なりとお呼びください』


「――じゃあミオさん。 この画面に映っている物は何ですか?」


『プロジェクトネーム【カオスコア『偽造体フェイク』の制作、及びに実験データの回収】 達成率100%のため、停止、及び廃棄となっています』


 100%…… つまり欲しいデータは取れているから放置していたということですか。

そしてそのデータの行く先はおそらく暴走したという結果。


 【サンドラ】の住人もろとも海に沈めたのはどうかと思いますが、結局こっちも滅んでいるので罪を償う人もいません。


 ――もちろんリアは被害者側ですが。


「ミオさん、取れたデータの簡単な説明を」


『はい、結論としては制御にはオーダーコアとカオスコアの両方が必須ということです』


『やりたいことはオーダーコアだけでもできたから強行したってわけか。 ふーん』


 いまいちやる意味があったかどうか分かりませんが、もう遅いですかね。


「ありがとうございます。 わかりたいことは分かったので帰りますか」


『博士、前の忘れものです』


「――なくなってたかと思いましたが、あったんですか」


『はい、博士の外出後、しばらくした後出現、保管しました』


ミオが手渡してくれたのは【王家の手記】

前に私の体を改造したときになくなってたと思ってましたが、見つかったんですか。


『それって王家の手記?』


「ええ、一応持っておきましょう」


 何に使うかは分かりませんが、一応残しておきますか。



『さぁ素材回収だー!』


「ええ、イベントも近いです。 ガトリングとか、バンカーとか、いろいろ作っておかなくては」


『――アサルトとかマシンガンとかを作る気は?』


「――? あると思ってます?」


『へいへい』


 イベントも2日後、さっさと作り上げなければ。


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