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70ー 墜落

 そういえばネロのビルドアーマーって中々面白い形しているんですよね。

大きな機械狼に乗りながら海を駆けています。


 見える武装も、機銃など、私のアーマーとは違った楽しさがありそうです


『セツナ! 集中力を切らさないで! 落ちる!』


「! ごめんなさいぃ!」


 集中力が切れ、海に足が触れて縦回転しながら失速していきます。


「立て直せない! 出力を!」


『今出力上げたら海に突っ込む可能性もあるでしょ? やめておいた方がいいよ。 多分浮くから』


 確かにいう通りですね。

私はとりあえず落ち着くまで待つことにします。



「――ミロク、セツナがいないです」


「出力抑えすぎて落ちたか……」



「リア、浮くって言ってたじゃないですか」


『あっれーおかしいな。 普通の人間って浮くんじゃないの?』


 縦回転の後、見事に顔面を水面にたたきつけられて沈んでしまい、浮くと思って大の字になったらそのまま沈んでしまいました。


 海が綺麗といっても、深海になると流石に光が届かず、ライト無しでは全く見えません。

息は大丈夫ですが、なかなかに不便です。


「今の私の種族は人間というよりかは機械に近い。 それにビルドアーマーまで出してたら沈みますよね」


『そういや普通じゃなかったな…… 後、アーマーについては完全に忘れてた』


 さーてどうしましょうかね。

思いっきり上昇して水面に出るのも出来そうですがね……


『場所の座標は送っておくから行けそうだったらそのまま行って。

無理そうなら連絡した後に上がってきて、こっちも身構える』


「――と、思ってたらミロクから連絡来ましたね」


『どうする? 上に行く?』


「いえ、深海の探索なんて滅多にやらないでしょうし、このまま行きます。 動けますし、面白いものがあるかもしれません」


 真っ暗で分かりにくいですが、座標の方向に向かって真っすぐ進みます。

若干でこぼこしていますが、浮力が効いているのか少しぐらいの段差なら軽々飛び越えられますね。


『にしても暗いねぇ。 そのライトにエネルギー送り込んでもっと強くならない?』


「多分壊れると思います。 探索の生命線ですから無理はできません」


 スタートの時にもらったアイテムですからね、多分もろいです。


『うーん残念……』


「――でも敵からすればいい目印みたいですね」


 どうやら光に寄せられてきたらしく、1匹のサメのような魚がいます。


 そういえば夜の釣りは光で魚を寄せるとか聞いたことありますね。

目的地まではもう少しなので、さっさと仕留めてしまいます。


 右腕にエネルギーを送り、サメに向かってレーザーを撃つと、そのまま命中し、脳天から尻尾まで消し飛びます。


「――結構脆いですね」


『多分こっちの威力が強すぎるんじゃないかな?』


「まぁ目的地にも近いし、邪魔だったのでよかったで……」


『ギャァ!!』


 目の前で小魚が集まり、またさっきのサメを形成します。


「面倒くさいタイプのエネミーでしたか! 【ドラゴンブレス】!」


 両腕にエネルギーを送り込み、サメに向かってぶっ放す。

今回は逃げられないように太めのレーザーで焼き殺します。


『少し火力強すぎる…… うん、強すぎたね』


「奥にあった崖に直撃したみたいです。 余波で少し崩れてますね」


『少しじゃないとは思うけど…… うん? 何あれ』


「――扉ですかね?」


 場所はちょうどミロクの言っていた座標の近くです。

何か関係があるかもしれないので、一応連絡入れておきますか。



「セツナ、結構遅いです」


「まぁ海底だからねぇ。 何があるかわからないし」


『ズゥゥゥン……』


「――多分セツナです。 何かやったみたいです」


「近づいていることは分かったからいいけども…… ん?」


『海底で扉を発見しました。

どうしますか? いっていいですか?』


「どうしたです?」


「セツナからメール。 まさかこんな隠し要素見つけるとはねぇ」


「そういえばどこに行く予定なんです? 聞いてなかったです」


「ここにある海底神殿。 入り口がこの島にあるから来た」


「となるとセツナが見つけたのは隠し扉ってことです?」


「多分ね。 メール送っておくから私は私で先に行っておこう」


「はいですー」



『どう? 何だって?』


「行っていいとのことです。 『行き着く場所は同じだから』とのことで」


『それじゃあ、私たちは私たちで行くとしますか』


「ええ、行きましょう」



【ダンジョンクエスト 『カーラボス神殿』 を開始します】


 ここもでしたか。

下の星の一番右をよろしくお願いします

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