表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/209

58- 幸福、そして秩序 2

「えーっと…… この状態になったら次はこの2つの鍵を……」


 【王家の手記】に書かれている手順にそって作業を進めていきます。

まずこのブロックが光り輝いたら、赤の鍵を【龍血晶ドラゴンブラッド】の乗っている6角柱に、白い鍵を【龍骨晶ドラゴンウエッソ】の乗っている柱に突き刺して同時に回します。


『いい感じいい感じ…… 何かが流れ込んできてるよ……』


「艶めかしい声出さないでくださいよ……」


 次はキーボードで【Sei glücklich, Menschheit】というコマンドを打ち込むんでしたね。


――これなんて読むんでしょうね。

英語はそこまで得意というわけではないのでよくわかりませんね。


「そして、2つのコアの出力パラメータを増幅させて……」


 2つのコアが勢いよく光を放ち始めます。


『結構なエネルギー量だけどあのレーザーを経験しちゃうと何か物足りないねぇ……』


「実況どうも」


 出力を増幅させた2つのコアをこの幾何学的な模様のついたブロックの中に入れるように指示を出し、最後にこの【王家の手記】を中央に入れれば、後は機械が勝手にやってくれるとのことです。


『うわぁ…… これの中身こうなってたんだ……』


「何か楽しそうですね、リア」


『結構面白いよ? 何がどうなっているのかはよくわからないけども』


「へぇ…… ん? 進んだみたいで……」


 ブロックをよく見ると、【王家の手記】がブロックの中に飲み込まれたらしく、代わりにブロックの中央が開いて、真っ赤なカメラがこっちを見ています。


『Sind Sie Gegenstand des Experiments?』


「なんて?」


『Sind Sie Gegenstand des Experiments?』


 何かよくわかりませんが何か返事しておいた方がいい気がします。


「はい…… でいいんですかね?」


『Wissen』


「ガハッ!」


『セツナ!? 大丈夫!?』


「はい…… 一応……」


 カメラに返事をした途端、ブロックから伸びた杭が私の胸に向かって突っ込み、貫通し、背中のビルドアーマーごと貫通します。

抜こうとしても抜けないので、どうやら向こう側が反しになっているみたいです。


「アアアアアアアア!!」


『本当に大丈夫! ねぇ!』


 杭から電流のようなものが流れ、HPが徐々に減っていきます。

痛みの割にHPの減りが少ないのがある意味きついです……


「ガッ!」


 背中にも細い杭が何本も突き刺さり、体の中でぐりぐりと何かをいじり始めます。


『止まって! 【円環之龍ウロボロス】解除! ――何で効果が切れないの!』


「リア…… 多分これが正規の実験ルート何でしょう……」


『でもセツナが死んじゃう!』


「どうせ死んでも生き返るだけですよ…… 死んだらどうなるかは分かりませんけど」


 ――そういえば……

こんなアイテムありましたね……


仮初の心臓(フェイクハート)

 デスペナルティ無しでその場で蘇生できる。

消費アイテム。


あの頭のない天使から落ちたアイテムです。

死蔵しそうでしたが使い道、出てきましたね……



「最後の運はこれに託してみましょうか!」


 電撃によるスタンにより、私の視界は真っ暗になりました。

因みにコマンドはすべて日本語をドイツ語に直訳した単純なものなので時間があったら翻訳にかけてみては?


 因みにわかったからって特に何もありません

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 最初の方の Sei glücklich, Menschheit 人類を幸せにする です
[一言] 翻訳 Sind Sie Gegenstand des Experiments? あなたは実験の対象ですか? Wissen 知識
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ