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50- VS オルドル

「まーた懲りずに来てしまいましたか……」


 ミロクに見送ってもらった後、【亜音速ソニックジェット】で【アンドロイドの墓場】まで来ています。


 今までは勝ち目がないのですぐさま焼き殺されていましたが今回は違うってところを見せてやりますよ。


「ふふ、楽しくなってきました!」


 この機体の本気を見せてやりましょう。


 そのまま真っすぐ【アンドロイドの墓場】の中心点まで移動します。

前に死にまくっていた時に前に進んでオルドルが現れた時があったので中央点の座標は大体わかっています。


 ここから外に飛んでいくなら最高出力でも何かにぶつからずに真っすぐ飛んでいけるでしょう。

まずは初手で1発叩き込むために【龍血晶ドラゴンブラッド】に【チャージ】をしておきます。


「行きましょう!」


 中央から外に向けて足を踏み出します。

目の前の機械の山が盛り上がり、徐々に大きなドラゴンへと形を変えていきます。


「まずは一発!」


 【ドラゴンブレス】を右腕から発射し、ドラゴンの頭に命中させます。

ドラゴンの頭は大きく消し飛びましたがすぐに元通りに戻ってしまいます。


 やっぱり効きませんか。


 ドラゴンの形が完全に完成した後、首元からたくさんの触手が生えて細いレーザーを出し、私をみじん切りにしてきます。


 すぐさま【龍血晶ドラゴンブラッド】のエネルギーをスラスターに送り込み上に回避し、両腕を使って【ドラゴンブレス】を発射します。


『ドルガーォ!』


 今回は首を貫通して撃ったからか大きな咆哮を上げて苦しんでいます。

弱点は胴体にあるようです。


 まとめて全部吹き飛ばせば簡単じゃないですか。

今まで苦戦していたのがウソみたいで……


「うわぁ……」


 今までは首から上しかなかったオルドルがとうとう首から下、すべてが見えるようになります。

あの【イクスエルツ大研究室】のあった洞窟を守っていたドラゴンの軽く10倍はある巨体を持って地面に立っています。


 さらにその大きな翼から大きな炎を出し――


「何でその巨体をそんな速度で!」


 超高速で突っ込んでくるオルドルを【龍血晶ドラゴンブラッド】にため込んだエネルギーをスラスターに叩き込み回避します。

 

 出力をほとんど考えず、回避だけを考えていたため、大きく横にそれてしまいます。


 まずいです。

オルドルは動かずにレーザーで攻撃するだけだと思っていたのに!


 機動力を手にしてしまったとなれば話は別です。

私の攻撃はタイムラグがあるのに対し、オルドルの攻撃はほぼ一瞬、それも沢山です。


 体勢を立て直した私目掛けてオルドルは大きな口を開けて突っ込んできます。


「まずい!」

 

一撃で仕留めます!

 すぐさま飛翔のためにスラスターに使っていたエネルギーごと【龍血晶ドラゴンブラッド】にチャージされていたエネルギーをすべて叩き込み【ドラゴンブレス】を発射します。


『ギュゥゥルァァ!』


「何で!」


 オルドルはリルが撃った【ドラゴンブレス】の数倍の威力のレーザーごと噛みついてきました。


『あーあ。 やっぱりこうなっちゃったか』


――誰ですか……?

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