46- 新造ビルドアーマー【亜音速(ソニックジェット)】
ビルドアーマーをいじくり倒して数時間。
大きなスラスターを付けたり外したり、パーツをばらして組み立ててお昼時、とうとう形になってきました。
「一応ビルドアーマーとして使えるようにはなりましたね……」
背中に2発の巨大なジェットエンジンのようなスラスター、それに肩のスラスターと一緒につけたアームアーマーです。
レッグアーマーはほとんど変えずにそのままくっつけました。
エネルギーに関してはメインの動力水晶とロボットのビルドアーマーの動力水晶で使って小さい動力水晶を作って解決しました。
両腕に取り付けた【ドラゴンブレス】や最高火力のスラスターを使う場合は【龍血晶】を通してエネルギーを供給するような仕組みですね。
いろいろな場所についていたスラスターを1つにまとめた感じです。
いろいろと考えましたがこれがバッテリー自体を増やしちゃうのが一番手っ取り早かったです。
「ふむ…… 軽く装備した感じはあまり変わりませんね」
スラスターを点火していない上に足パーツは前とほとんど一緒なので当たり前ですか。
【ビルドアーマーの名前の機体名の設定をお願いします】
「ふむ、名前ですか…… 【亜音速】」
音速を超えた速度で飛んでほしいゆえの願いです。
決して私のネーミングセンスがないわけじゃありません。
【ビルドアーマー 【亜音速】 の 登録を確認しました】
早速【アース】に降りて使ってみましょうか
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着地は肩と背中についた大きなスラスターによる逆噴射で着地することで足のスラスターは使わずに着地するようになりました。
こういう小さなところからも出力アップがうかがえますね。
まず最初は【龍血晶】を通さないで普通に飛んでみます。
「【量産機】と比べると空中機動性が段違いですね」
あっちは小さなスラスターを使って一時的な滞空をするものに対して【亜音速】は完全に飛ぶことができています。
以外に楽しいですねこれ。
動力水晶のエネルギー消費も思ったより効率がよく1時間は飛び回れそうです。
さて、そろそろ本命と行きましょう。
「【チャージ】」
音声認識で命令した瞬間、背中の方から【ドラゴンブレス】を使うときと同じような音が響きます。
【ドラゴンブレス】と同じチャージ時間の3分を大きく超えて8分、一気に【龍血晶】へエネルギーを送り込んでいるのかメインとサブの動力水晶が枯渇してきました。
まあ今はそんなこと関係ありませんが。
「行きますよ! 【全開放】!」
音声認識に反応したビルドアーマーが【龍血晶】に蓄積、増幅された超々高出力のエネルギーを開放しました。
――そろそろ因縁のアイツを真面目に活躍させる時が……来るかな?