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45- 修繕するより新しく作った方が楽

 朝一からログインした私はビルドアーマーの改造をするためにクエスト待機所に来ています。

この場所は人目に付かないうえにいい感じの広さがあるので作業にはもってこいなんですよね。


「うーん、もらったはいいけど使える部分ほとんどないですねこれ……」


 目の前に広がるのは目にもらったロボットが装備していたビルドアーマーもどきがバラバラになったパーツです。

中央のバックパックのような場所には私が開けた大穴があり、羽も翼膜に使っていた金属はすべて私たちの攻撃に使ってしまい、骨状態になっています。


 まあ打撃武器としては結構な太さがあるのでいい感じのダメージが出せそうですがね。


 となるとやっぱり今回の主役は背中についていたリアクター部分ですか。


 中央にオレンジ色の動力水晶が鎮座しており、それに吸盤のようなものがくっついています。


「これでエネルギーを確保してるんですかね……」


 ここからエネルギーをため込んで吸盤で吸い出すんでしょう。


 試しに【量産機マスプロモデル】のピンをいじるとレッグ、アームのアーマー部分と急増でくっつけた【遊泳機(スぺ―スフライ)】のスラスター、そしてそれを束ねる背中のバックパック部分が出現しました。

 アーマー部分にはピンがあったのでまだまだばらせそうです。


 バックパック部分を見てみると青い動力水晶の周りに吸盤があり、その周りに基盤がありました。

動力水晶の色以外は大体似たような仕組みですね。


「うーん…… これ直すよりニコイチで新しいのを作った方が早いのでは?」


 【量産機マスプロモデル】を改造するのも、ロボットのビルドアーマーを直して装備する。

 どっちを選んでも中途半端になりそうです。


 変形みたいな機能を追加するときも前の形が足かせになってしまいそうです。


「いっそのこと新造しましょう」


 そうと決まれば全分解です。


 【量産機マスプロモデル】のアーマー、ロボットのビルドアーマーの翼の骨部分、故障した【ドラゴンブレス】など、使えそうなものはとことんばらして素材を回収します。


「【ドラゴンブレス】を扱いやすくするのは確定ですので……」


 【ドラゴンブレス】の心臓部、【龍血晶ドラゴンブラッド】はビルドアーマーに組み込んじゃいましょう。

バッテリーから出したエネルギーを増幅できればバッテリーの出力が低くても使えないパーツも使えそうです。



 一応今回の目的を振り返るとオルドルの出すレーザーの射程外まで一気に逃げ出すための超スピードです。

つまり必要なのは羽ではなく超高出力のスラスターです。


「ふーふふーのふー」


 取ってきた鉱石を鼻歌交じりに加工し、超大型のスラスターを作成します。


「――このサイズだと動かなそうですね」


 よく考えたら【龍血晶ドラゴンブラッド】の出せる出力は0か100かそれ以上です。

部品が壊れないように微調整をしながら使えるような代物じゃありません。


「課題は山積みですね……」


 中々燃えてきます。

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