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44- 新装備への鍵

 報酬の確認も済んだのでいまだに放心しているケイとリルはほっといて、いまだに残っているロボットの残骸をルイスと私の二人で確認します。


「ほかにも何か素材があるかと思ったけどないねぇ」


「それを見せながら来ないでくださいよ」


 ルイスが持っているのはロボットのお腹の中にあった断面がボロボロの球体です。

私のパイルバンカーで球の中央をぶち抜き、ケイが真っ二つに割ったことボロボロです。


「そうなると面白そうな素材はないかなぁ?」


「そうですか…… これはどうです?」


 背中の羽装備、これもいいものがありそうですがね。

空いた背中を見てみると中央に穴の開いたオレンジ色の球体が見えますね。


「多分エネルギー供給用のバッテリーかな? まるでビルドアーマーみたい」


 ビルドアーマー……?

もしかして……?


 この装備とロボットは最初はバラバラだったはずです。

 無理やり外すことができれば……


「少しどいてくれ」


 放心状態から復活したケイが羽とロボットの隙間に大剣を差し込み、てこで無理やり取り外します。


「――あった」


 背中との接続面を見るとありました。

ビルドアーマー分解用のピンです。


 早速そのピンをいじると2本の羽と中央の基盤が出現しました。


「どうやらこれ扱い的にはビルドアーマーと同じみたいです」


 完全に壊れているのかそれともエネミ―の装備だからか知りませんが装備することはできないようです。

持ち主は壊れたので素材としてばらせばいい感じになりそうですね。


「それ欲しいのか?」


「いいんです?」


「ああ、俺はいい。 セツナの活躍には目を見張るものがあるからな。 武器も壊しちまったらしいし」


「私もいいよぉ」


「僕もいいと思います。 それに…… ほら」


 そういうことならもらっちゃいましょう。

新しいビルドアーマーの改造につかるかもしれません。



 部屋の隅々まで確認し、もらえた報酬が【ノヴァメタルバル】だけだったことを確認し後は帰るだけです。


――どうやって帰るんでしょう。

私たちがおりてきたあの穴めちゃくちゃに深かったですよ。


「ああ、それなら簡易テレポーターがある。 さっさと帰ろうぜ」


 ケイが正方形の機械を地面に設置すると結構な広さの青い光の壁が形成されました。


「転送!」


 青い壁が白くなり、しばらくすると洞窟入り口の剣山が目の前にありました。

中々に便利ですね。


「いやー 楽しかったねぇ。 これからもよろしくねぇ」


「ああ、とんでもない物も手に入ったしな」


「後で弁償しに行きます……」


 ケイ、リル、ルイスは私とフレンド交換した後でビルドアーマーを呼び出し、帰っていきました。


 私も帰りましょうか。

そろそろいい時間ですしね。

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