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32- 虎穴に入らずんばなんとやら

「よし…… 欠けはいないな。 ここは幸いあいつらは渡れないらしい。 取り合えず休憩と行こうか」


 今、マグマの孤島の周りにはどんどんと増えて積み重なるまで増えたポカダムがわらわらとしています。

数匹マグマに落ちていますがそんなものはお構いなしにどんどんと後ろから突っ込んできています。


「にしても…… こんな数一体どこに……」


「さっき確認したときはこんな数いなかったんですけどね……」


「リルが確認していなかったってことは新しく湧いたんだろう。 あの大きいポカダムが倒されたことがトリガーになってたと考えるのが妥当だろう」


「でもあの数がこの短時間で湧くというのも考えにくいです」


「ポカダムの本体って機械だったよねぇ? 電源が入ってないから見えなかったとかかなぁ」


 電源がオフの時はエネミーではない……

だからリルの【探索サーチ】には引っかからなかった……


「確かにそれっぽくはなりますね」


「となると次に気になってくるのはあの穴の下に何があるかだよなぁ…… どうする?」


「私は潜ってみたいです」


「僕も賛成です」


「私もちょっと見てみたいかなぁ」


 3対1で勝ちですね。


「――わかった。 じゃああれを突破して穴に入る方法を考えようか」


 そういってケイはマグマの淵に立っている小さいポカダムの群れを指さしました。


 ていうか増えてませんかね?

むしろここまでくるとただの黒い塊みたいです。


「薙ぎ払ってしまえばいいのでは?」


「薙ぎ払うって…… あーそういえばそんなのもあったな」


 私の最高火力、【ドラゴンブレス】

薙ぎ払うように打つことが可能なのは最初の実験で分かっているのでたぶんできるでしょう。


「じゃあそれで行こう。 リルとルイスは俺につかまってくれよ」


 私はサクッと耳栓を作り、【ドラゴンブレス】をチャージし、横に薙ぎ払います。

ポカダムは【ドラゴンブレス】のレーザーに当たると蒸発し、次々と消滅していきます。


「今だ! 飛べ!」


 ケイたちが飛んだのを確認し、武器を背中に格納した後、私も穴まで移動します。


「落下死だけはバカみたいだからな! 気をつけろよ!」


「わかっていますよ!」


 スラスターを使って減速しつつ穴の底まで落ちていきます。

スピードが収まってきたので外壁を見ると黒い球体で壁が埋まっていました。

 

――何というかだんだん慣れてきましたね。


 外壁を走るポカダムを尻目に、私たちは真っ暗な奈落へと落ちていきます。

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