25ー しょっぱな頓挫とか聞いてない
「やっぱり早く移動するなら羽…… それも機械羽ですかね……」
それに加えて推進力となる大きなスラスターもですね。
目指す速度はオルドルのレーザーを振り切きれる速度です。
私の体術でも一応避けることはできます。
ただ足元を多く狙って私を空中に浮かせてくるので限界があるんですよね。
「課題はまずエネルギーと…… その問題に立つ前に素材ですか。 はぁ…… 何もかもが足りない!」
いろいろの改造を【アンドロイドの墓場】にある素材を使うことを想定していたのでビルドアーマーはさっきの改造を除けばほとんどノーマルです。
「帰りますか……」
帰って情報収取です。
情報屋のおじさんに【アンドロイドの墓場】以外の素材採取場所を教えてもらいましょう。
・
・
・
「こんにちは」
【アース】から戻った後、まっすぐにうさん臭い情報屋に向かいます。
「ああ、セツナさん。 最初に謝礼を。 おかげさまで儲けさせていただいています!」
「――どういうことです?」
「あの宇宙空間での戦闘ですよ。 ミロクと【聖剣】の戦闘が動画サイトでライブされまして。 それでまあ色々と情報が売れましてね。 特に最後のレーザーの詳細はよく聞かれましたね…… 『【聖剣】が盾を使ったあの攻撃は一体どんなものなのか』……とかね」
「それで私の名前を勝手に売って儲けを出した…… ということですか」
「まあ簡単にいえばそういうことです。 ああ、情報というものはこういうものなのでご了承を」
「まあいいですけど……」
「代わりと言っちゃなんですが情報持ってません? 色付けますので」
ゲーム始めて数日の私が有用な情報を持っているとでも…… 嫌味な人ですね。
――そういえばおじさんは【魔剣】のことを【聖剣】って言ってましたね。
もしかして知らない……?
「【聖剣】のパイロットが『今は【聖剣】じゃない。 【魔剣】』って言ってましたよ」
「――レーザーの情報をぽろっとしゃべってくれるかと思いましたがまさかそんなのが飛んでくるとは思いませんでしたよ。 まあ嘘かもしれないんで大金は出せませんが多少は色を付けましょうか」
【5000ビルドの譲渡がされました】
値段だけ確認してお金稼いでから買おうと思ってたのでちょうどよかったです。
「それじゃあそのままついでに素材採取場所の情報もください」
「7000ビルドね」
「――性格悪いってよく言われません?」
「ええ、しょっちゅう」
商魂たくましいおっさんだこと。