24- ビルドアーマー、魔改造計画
美空の家から帰った後、またすぐにアナザーコスモスにログインです。
美空は今日はやめておくということで私一人です。
逆に気兼ねなくオルドルに玉砕できますね。
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「また懲りずにここまで来てしまいましたか……」
目の前に広がるアンドロイドの残骸たち。
ぱっと見は素材の宝庫だが、あいつがいるせいでむしろ骸の量産場となっています。
そのうち何個が私の骸でしょうね。
死にまくったおかげかオルドルの出現条件は分かってきました。
出現条件は【アンドロイドの墓場】から出ようとすること。
バームクーヘンのように一定の層があって内側から外側に出ようとすると出てくるようです。
――こんな風に。
『キュォォォ――』
「もう慣れましたよ。 さっさとやってください」
私はオルドルの口から出るレーザーで蒸発し、【アース】の初期位置に戻ってきました。
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【エネミー オルドル の効果により【アンドロイドの墓場】で入手した素材はすべてロストとなります】
【エネミー オルドル の効果によりデスペナルティは無効化されます】
「はいはい、わかってまーすよ、 また移動ですね」
初期位置から【アンドロイドの墓場】まではそれなりに距離があるんですよね。
「――まずは足の確保からした方がいい気がしますね。 これ」
人とビルドアーマーでは圧倒的にビルドアーマーの方が早いです。
一応、私の知っている最速だと【魔剣】とミロクの戦闘で見た高速移動です、特にミロクは生身であのスピードなので例外でいいでしょう。
流石にあのレベルのスピードを出すのは無理でしょうがオルドルのレーザーの射程外へ出る超スピードを出すことができれば……
「とりあえず【遊泳機】のスラスターをくっつけちゃいましょうか」
【遊泳機】にも武器と同じようにピンを見つけたのでそこに鍵を刺して分解します。
【魔剣】を見た後でもう一回これを装備して宇宙空間に行きたくはないですね。
なので【遊泳機】は地上用に改造してしまいます。
有効活用ってやつです。
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「一応【遊泳機】のスラスターを【量産機】にくっつけられましたが…… ほぼ誤差ですね」
目立った変更点とすればスラスターでの加速の伸びが若干良くなった程度です。
宇宙空間を動くように作ってあるので出力が凄まじく弱いです。
「これは腰を据えて魔改造する必要がありますね」
腕が鳴ります。