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20- 最強VS元、最強

「久しぶりだね【聖剣カリバーン】! ずいぶんと趣味のいい色してるじゃない!」


 確か私が売った時はこんな赤と黒みたいな色じゃなくて黄色とかを使った勇者っぽい色合いだったんだけどな。


「――」


「だんまりか。 まあそっちの方が集中しやすくていいかもね! 【剣之王エクスカリバー】起動!」


 スキル【剣之王エクスカリバー】を起動させ、私の持っている剣、【エクスカリバー】が金色の光をまとう。


「セツナも見てることだし! かっこいいとこ見せちゃうよ! 【星の剣(スターセイバー)】!」


 黄金に輝いた剣を振り、超遠距離、超火力の光の刃を【聖剣カリバーン】に向けて放つ。


「【神々の黄昏(ラグナロク)】」


聖剣カリバーン】は胸の真っ赤なコアから赤黒い波動を出し【星の剣(スターセイバー)】を相殺する。


 私が使ってた時にも同じような技はあったけどあそこまで禍々しい技名、見た目じゃなかったな。

結構手が加えられてるみたい。


「【聖剣カリバーン】というよりかは【魔剣ティルフィング】の方が見た目的にあってるんじゃないかな」


「【魔剣ティルフィング】…… いいね、そうする。 【魔狼フェンリル】起動」


「やっと口を開けたけど容赦ないね! 【韋駄天】起動」


 金と赤のオーラが宇宙船近くを超高速で飛び回り、剣舞を繰り広げる。

時折機雷を仕込むも、相手は難なくそれを撃ち落とす。


 やっぱり一筋縄じゃ行かないね。

所々改変されているけど大体の性能を知っているのが救いかな。

少なくとも初見じゃ無理。


「【予言ノストラダムス】」


「【断罪ジャッジメント】!」


魔剣ティルフィング】が赤い流星を大量召喚するが、【断罪ジャッジメント】による面制圧で流星を粉砕していく。


「うーん、流石【聖剣カリバーン】、いや【魔剣ティルフィング】。  元は私の持ち物だったとは思えない性能だね! そろそろ終わらせるよ! 【勝利を収めし英雄の剣(エクスカリバー)】!」


 【剣の王(エクスカリバー)】最強の超大技。

その攻撃は不可避にて必殺。


 一回放つと【エクスカリバー】が1時間タダの剣になるというデメリットがあるがそれでもなおのメリットのある大技である。


「【破滅の呪い(ティルフィング)】」


 【エクスカリバー】から放たれた光線と【魔剣ティルフィング】から放たれた光線が二人の間でぶつかり合い、そして……


 大爆発を起こした。



「――なんだ…… 初見技ぶち込むなんて思わなかったじゃん……」


 こいつに対する特攻兵器だっていうのに。

まさか相殺されてしまうとは思わなかった。


 今までの攻撃でなおお互いノーダメージ。

だが、ただの剣となってしまった【エクスカリバー】では太刀打ちできないだろう。

回復を待つのも【魔剣ティルフィング】相手じゃ不可能だし。


「負け……か。 流石【全勝オールウィナー】なだけはある……」


 潔く死のうと剣を収めた瞬間、【魔剣ティルフィング】の右から赤いレーザーが伸びてきた。


「【絶体防御アイギス】」


 今まで私との戦闘で使わなかった盾を使った……

というか今の攻撃は……?


「セツナ!? 逃げてって言ったのに!」


 まずい。

絶対防御アイギス】には攻撃の反射が……!


絶対防御アイギス】に当たった攻撃は丸い盾の中央に収束し、細いレーザーとなってセツナに跳ね返り、セツナの左腕を吹き飛ばす。


「あ……」


 セツナの腕が宙を舞うのが目に入った瞬間、猛烈な吐き気が襲い掛かり、それを感知したVR機器が私を強制ログアウトし、現実に戻されることになった。


魔剣ティルフィング】とミロクの戦闘はミロクの強制ログアウトでの終戦となった。


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