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198- 決戦 ミロク Ⅳ

「人前では初めてかな。 行こうか【***(アスタリスク)】」


「剣?」


『違う、剣のような何か』


「コレの名前は【***(アスタリスク)】。 まぁ私がそう呼んでるだけで名前なんて本当は無いんだけども」


「名無しの武器ってことですか」


「ま、そんなとこ。 ――レスト! 仕切り直しと行こうか!」


「セツナは放置か」


「言ったでしょ! 本命だって!」


 ミロクはワープし戦艦のそばに肉薄しています。


「――私も戻りましょう」



「おかえりセツナ」


「あなたがじっとしているとは」


「そういう命令だからね。 ま、いつ出動してもいいようにアーマーは待機させてあるんだけど」


 マナの後ろには【魔剣ティルフィング】が剣を構えてたたずんでいます。


「――そろそろ出動かかるかな」


「その時はその時です」



「まずはミロクの情報をかき集めろ! 戦艦後方のレーダーを使え!」


「レスト、どうです?」


「攻撃の規模が膨大になったところが今のところの変更点だな」


「データ出ました! ――全数値バグってます!」


「クソが」


「数値が0というわけではなく?」


「はい、全部*で埋まっています」


『――ま、別次元の存在だし無理だよね』


「別次元? 今のミロクがどういう状態かわかるのか?」


『簡単にいえば別次元にいる人間。 何ができるかは知らないけど…… 普通の攻撃じゃ倒せないかな」


「一応聞きますが【原本抹消オリジンブレイカー】は使ったんですよね?」


「ああ、使った。 そしたらこれだ。 ま、まだまだ手は残ってるが」


「一応聞きますが【龍血晶ドラゴンブラッド】はあれを倒すにはどうしますか?」


『次元の壁超えて殴りに行くかミロクをこっちの次元に引きずり出せばいいんじゃない? やり方は知らないけどね!』


「ま、攻撃してみないことには分からない。 【次元楔】用意!」


 戦艦から発射された鎖はミロクに襲い掛かりますが、背中の亀裂が動きそれを防御します。


「自動防御、私と同じような奴ですね」


「つまり本体はアレなんだ。 防御を突破できるほどの過密砲撃を食らわせてやれ!」


 戦艦の全砲門が解放、同時に武器を構えたプレイヤーも出撃していきます。


ですが全ての攻撃は自動で伸びた亀裂によって防がれています。


「――画面から見てる程度ですが中々な性能ですね」


「一応私のスキルによって死ぬことは無いから無限のゾンビ兵としてコストを考えずにできるのはいいことだな」


「へぇ…… 中々強力ですね」


「ま、それはそれだ。 冷凍弾用意!」


 超高速で発射された着弾地点を凍結させる水色の球。

その弾は着弾地点である亀裂に命中し亀裂を氷つかせますが、一瞬にして氷ごと飲み込まれています。


「――そろそろ本命を食べさせてもらっていいかな」


「――! 何を……!」


 あの防御に目を奪われていましたが()()()()()()()()()()()()()()()


 ミロクが一瞬にしてワープ、周りにいたプレイヤーに剣を振るい胸をぶった切っていきます。


「――! 再生しないだと!?」


 レストのスキルによって共有化されたはずのHPが一瞬で消し飛び、真の戦闘開始とばかりにプレイヤーがポリゴンと化していきます。


「スキルによる再生は考えない方がよさそうですね……」


「まぁいい。 ならばプレイヤーは出さん。 総員撤退! 変形するぞ!」


「は!? え!? この戦艦変形するんですか!?」


「私聞いてませんよ!」


「そりゃ隠しておかなきゃ」


「何か知らないけど撤退なんてさせない!」


 撤退しようとしていたプレイヤーが次々に切り飛ばされていきます。

一部のプレイヤーは時間稼ぎに特攻していったようですが、時間なんて全く稼げずに吹き飛んでいきます。


「えぇ……」


「ミロクまで絶句してるってどんな変形なんです?」


「簡単にいえば筋肉質8等身のクマに肩アーマーだな」


「無駄に強そう……」


 ミロクは怯んでいるようですし変形の意味はあった…… んですかね?


 見た目の指標とすればキュベ〇イの肩アーマーが付いた熊頭のエ〇ァ

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