プロローグ もう一つの宇宙(そら)
計算修正
「もしもし? どう? 機械の調子は大丈夫?」
「取付の時が結構いたいですけど、慣れれば大丈夫です」
私、修作香衣は高校の友達、青木美空の電話に出る。
美空の言う機械というのは私の両腕、両足についている義肢のことです。
約半年前、私は車にひかれそうになった美空を助けるときに両腕と両足を失いました。
その後、私の四肢についたのがこのVRの技術を医療に使用したとかいうこの電脳義肢です。
美空はこのことをとても気にしてるらしいですがメカ好きの私からすれば、むしろかっこいいということでかなり気に入っているのですけど。
これの一式で1億ぐらいするらしいですけどね。
初めて見た時は開いた口がふさがりませんでした。
「そう……ならいいんだけど…… そうだ、香衣、荷物送ったんだけど届いた?」
「荷物……? 届いては」
【ピンポーン】
ドアのカメラ前にいるのはどうやら宅配便の方のようです。
まるで狙ったかのようなタイミングですね。
「宅配便みたいです、ちょっと行ってきます」
「ナイスタイミング! いってらっしゃい」
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「確かに美空から来た荷物ですけど……これは?」
「まあまあ、開けてみて開けてみて」
言われた通り箱を開けると、中には1台のVR機器とゲームソフト、【アナザーコスモス】というゲームが入っていました。
「ゲーム機…… 悪いですよこんなものもらったら。 ゲームは苦手ですし」
「いいのいいの。 気にしないで。 一緒に遊びたいだけだから。 アナザーコスモスはSFが舞台の今どきとしては珍しいVRゲーム。 細かい説明は省くけど自分好みのロボットや兵器を作ったりアバター作ったりできるの、何より珍しいのが換金システム。 1000分の1の割合で現実のお金にできるんだ」
最後の換金システムは気になるけどやっぱりロボットが私、気になります。
「そういうことなら……。 好きなロボットですか……楽しみです」
「思った通り食いつきは良好っと…… それじゃあ早速……やる?」
「やりましょう」
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美空から始め方やゲームシステムををあらかた聞いたので早速スタートします。
「最初に香衣が出るところで待ってるから」
「はい。 早めに合流できるようにしますね」
二人は準備を終わらせて早速スタート。
「「リンクオン!」」
二人同時にVR空間へ行くためのコマンドを唱え、意識は闇の中へ落ちていった。
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