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170ー 敵の弱点を潰すのは定石ってね

相手の初手、おそらく【ビッグバン】と思われるレーザーを私に向けて放ってきます。

『セツナ! 避けて!』


「了解! 」


 範囲はもう何回も見てきましたからね。

大きく横跳びすれば簡単ですよ。

 

 ――まぁこの威力は少々予想外と言いますか……


「地面が無くなってますね……」


 リアのシールドがあるとはいえ1発でももらえば木っ端みじんになるのは変わってませんからね……


「飛ぶのは制限なしと……」


 ふわりと地面から足が離れていきます。


『【加速】』


 即座に急加速、刀によって巨大ロボットの片翼を切り飛ばしていきます。


『どうする? 回収できそうだけど』


「色々やってみるのが一番です。 回収を」


 空中に舞った残骸たちすべてが方向を変えて私の左腕に集まり、剛腕となっていきます。


「――大砲ですか」


 何か初期のアーマーに近い形になりましたが却って使いやすいかもしれませんね。


『【熱量加速】! 【光速化】!』


 左腕にレーザーの光が集まり、打ち出されていきます。


「しっかし驚異の再生力ですね! なまじ硬くないのがさらに腹立たしい」


 弱点はおそらくロボのうなじにいる本体です。

案の定硬い。


 確か前はシールドを取っ払った後で自爆の高出力に巻き込んだんでしたっけ?

自爆するほどの高出力ですが、今の私なら扱えます。


「リア。 援護を」


『へいよー【熱力】』


 赤く赤熱した刀を相手の攻撃に合わせて振るい、その断面を赤熱させます。

赤熱した断面は回復能力を失うようで、その上から別のパーツを作ることで疑似的な修復としています。


『先に修復素材から切り落とした方がかな?』


「じゃあこうですかね」


 私が相手の周りに電磁シールドを作り、リアが下に向かってその電磁シールドを攻撃転用させたものを上から覆い隠すようにかぶせていきます。


『キュルルルrrrr』


「何か悲しそうな声出しますね!」


 相手の周りに張っていたシールドをうなじの本体に向けて収束させていきます。

相手は再度翼を展開、それにエネルギーを纏わせてシールドを相殺していきます。


「【加速】」


 相殺が確認できた瞬間、急加速し両翼をもぎます。


『キュゥゥゥ』


「早」


 その巨体でそんな早く動きますか。

その巨体で繰り出されるはラリアット。

流石にシールドがあっても…… ってまずい。


「セツナ!?」


「す、すみません……」


 どうやら吹っ飛んだ先に【魔剣ティルフィング】がいたらしく、攻撃を打とうとしたときに止めてしまったようです。


『【ビッグバン】』


「追撃ありがとうございます!」


 マナとその偽物を割り込んで突っ込んできた私の偽物に牽制の1発を打って行きます。


「――前の翼もそうですが回復は無くなりましたね。 徐々に切り崩していきましょうか」


 下をちらっと見るとドロドロに溶解した機械類が変な固まり方をしてますが…… 止められたことには変わりありません。


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