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お師匠様と私  作者: パステルさん
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錬金術について-1-

赤いフードの子「パステルさんはなんでパステルなの?」

パステルさん「それはねぇ、、、お前をパステルにしちゃうためだよぉぉぉー」

赤いフードの子「きゃー」

狩人「お前の血は何色だぁー‼」

パステルさん「えっと。。。パステルカラーなのかな?」


バカ弟子はにこにことしながら椅子を持ってきた。大概、俺がバカ弟子に何かを教える時はテーブルの角に座る。位置関係は斜め。その方が話しやすいからだ。

「さて、なにからはじめるか、、、まずは、錬金術とは何かというところからはじめるか。」

「シショー、シショー?」

「なんだい、バカ弟子?」

「がく、結局バカ弟子やねんな、そもそも金とか作られへんのわかってるのになんで錬金術って言葉なん?」

「まぁまぁ、待ちなさいな。そこは歴史とロマンにあふれてるから良いじゃないか。夢があるだろ?なにせ金を作るんだぜ?金持ち万歳だろ?はっはっはー」

「わっはっはー。確かにそないにすごい魔術があるならこんなぼろっちいとこ住んどらへんはなー」

ぱこんと頭がはたかれた。

「うるせぇ、俺は質素で慎ましいんだ、それに町から離れた場所でゆっくり研究したかっただけだ。」

「・・・でも、たまには掃除しぃや?うちがたまにしてるけどゴミとかすっごいで?」

「お前は母親か!、、、まぁ、気をつける。話が逸れた。元々錬金術とはロマン溢れる術だ。なぜなら、金持ちに直結している魔術だからだ!!」

「おぉーやはり、つまり、錬金術をマスターすればうちも金持ちになれるちゅーことですよね?」

「んー、まぁ、当初目的としていた錬金術の最大目的を達成することができる方法がわかればだがな。」

「あ、そういえば、大人が話してた錬金術はおとぎ話って言うてましたね。」

「そうだ、元々は金属で無い物を金属に変える。つまり価値の高い金に変えるということが最大目的だ。バカ弟子?出来ると思うか?」

「うーん・・・想像つかんー」

「そうか仕方ない、、、簡単に考えよう。バカ弟子が好きな煮込み料理、、、名前なんだったけか?確か、、、」

「特製ぶっ込み煮~サワフラン風、春とともに~ですか?」

「なんじゃそりゃ?そんな名前だったか?」

「いいえ?全然ちゃいます。ただのスパイシーな田舎煮です。」

「嘘つけ。スパイシーだけで片付けるなよ。あれ、めちゃくそ辛かったぞ?何入ってんだ?」

「えぇー?そないに辛かったかな?あぁ、芋と葉っぱや根野菜、後はモー肉、ブー肉、コケ肉とか好きな肉を入れるとおいしいです。それから欠かせへんのが、、、口ではちょっと言いづらいんねんけど、、、」

「おい待てバカ弟子、この前食わされたあれには何が入れられてたんだ!」

「えへへー」

「えへへじゃない。早く言えぇー」

「いえね。口では言えへんっていうのはね。適当に入れたから何をどんだけ入れたかなんてわからへんのですわ。」

スパコンッって思いっきりスリッパで叩かれた、あれでもなんか頭良くなりそうやん。

「師匠に得たいのしれないものを食わせるな!」

「えぇーおいしかったやろ?弟子の愛の手料理。」

「気持ちが悪い!そんなことはどうでもいい。お前のその、、、スパイシーな田舎煮は材料が食べ物じゃなくても出来るのか?」

「そんなん出来るはずないやんシショー。うちでもわかるで?」

「非金属を金に変えるって言うのはそういうことだ。」

「そんなー。。。がっかりや、、、夢も希望もなくなってしもた。。。」

「そんなに落ち込むか?普通・・・」

「だってな?うちはこれでもそれに夢見てかけてきてんで?それうちひしがれるやん。」

「最近町で聞いて、思い立ったが吉日とばかりに俺に聞いてきたんだろうが!」

「ばれちゃった。でもなシショー気になんねん。」

「なにがだ?」

「誰がそんな錬金術ーなんてあほみたいなこと言い出したんやろ?考えたら普通は無理ちゃう?」

「あぁ、それは、金属の鋳造の仕方がおそらくベースだ。」

「金属のちゅーぞー?しゅーぞー?」

「しゅーぞーちげえわ。バカ弟子。鋳造だ。金属を土から分けることだ。そこからどっかの誰かが価値のない土から価値のある金属出来るんなら大儲けじゃん。って感じで始まったのが錬金術だ。」

「ほーえー( ゜Д゜)」

「こら、バカみたいな顔するな。バカ弟子‼」

「シショー?ってことは、ここ掘れワンワンもあながちバカにできませんね。穴だけに。」

「ん?なんでだ?」

「土を掘れば大判小判がざーくざーくざっくざくーな訳ですよ」

スパーン。一際大きな音が部屋に響いた

~もしも、ふぁんたじぃだったら~

「このバカ弟子。そんな都合よく財宝なんて埋まってねぇんだよ。」

「えぇー?そうやろか?町の獣人さんのワン・コローさんはよく探し物してるよ?」

「人が無くしたもんを頼まれて探してる小遣い稼ぎだろ?」

「んーそれもあるんだけど、なんか綺麗な人の臭いを嗅げるっていって喜んではったでー?」

「おい。そりゃ、、、警察案ケンだな。。。」

「人の価値観て色々やねー」

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