8.テンプレを書くと言ったな。アレは嘘だ。
すでに大惨事となりつつあるこのエッセイ。
何が悲しくて自分の黒歴史を大公開しなくちゃいけないのか……と思ったけど今も絶賛黒歴史継続中だった。気にする事ないね!
というわけで、今回は実際に書いて連載してみた話になる。
「勇者召喚された主人公だったが、彼には闇の力が備わっていた。彼は人類の敵として迫害されてしまう。
さらに、クソザコデメリットスキルばかりしか持っていなくて絶体絶命!
しかし、迫害された先で魔獣たちと出会い仲間になる。さらに、彼には魔獣を人化させるよくわからんチートスキルが備わっていたのだ!成長するヒロインと一緒にほのぼの旅して成り上がれ!」
これが前回決まったあらすじである。
あらすじ、なのだが……。
一話から半殺しにされて迷宮にたたき落とされる主人公。
旅するどころか出られない迷宮入り。
最初の数話はギリギリほのぼのしていたものの唐突に始まるシリアス。
そこから延々と続くシリアス展開! シリアス:ほのぼの=9:1。
何が『ほのぼの旅して成り上がれ!』なのか……?
そう、私はテンプレが書けなかったのである。大誤算だよ!
おかしい。これはおかしい。
そう思いつつも筆が止まらない……テンプレ……?
一応あらすじがどうなったのか箇条書きしてみる。
・勇者召喚された主人公→召喚直後に半殺し、追放
・闇の力→闇の力だけど今のところデメリットしかない
・人類の敵→20万字書いても人間と遭遇しない
・クソザコデメリットスキル→あってる
・絶体絶命→いつも
・魔獣たちと仲間になる→狐娘かわいい!かわいい!かわいい!
・魔獣を人化させるチートスキル→超デメリットがついた
・成長するヒロイン→あんまりしない
・ほのぼの旅して→してない
・成り上がれ!→要素も無い
……ついでにテンプレ設定たちがどうなったのかも書き出してみる。
・魔王を倒すための勇者→魔王軍もうほぼ壊滅してる、勇者いらね
・鑑定スキル!→レベル低いから相手のステータス見えない
・ステータス!→意味ないことが発覚
・スキル!→ゴミしか無いけど戦え
・ハーレム!→そんなことしてる場合じゃない戦え
・内政スキル→そんなもん他の勇者に任せろ戦え
……最終的に長文だったタイトルも短いものになり、テンプレ要素は消滅した。
……テンプレ書ける人、尊敬してます。
正直偉そうに「テンプレ異世界ファンタジー書こ?」とか言ってすみませんでした。俺は書けなかった。
ちなみに人気はどうなったのかと言うと、当然テンプレブーストは発生しませんでした。
普通に非テンプレ作品らしいポイント数で続いております。一日一件ブクマが増えたらガッツポーズ、感想が来た日には発狂しながら全裸で家を飛び出す、そんな感じ。
結論。テンプレは、難しい(白目)。