20.web小説は荒野っつーか焼け野原
おはよー! こんちはー! おやすみー! おぎでええええ! ヤッホー有澤准だよ!
このセリフって著作権あるんすかね。ないでしょ(勘)。
暇なので二回一日に更新するマゾプレイをします。
今回の内容はなろうの異常性についてだよ。
まあ、割烹でも少し書いたんだけれども。
自分、この三ヶ月ずっと動画作ってました。というのも、もともと、というか現在進行形で自分は映像分野の人間だったのだ! な、なんだってー。ここ驚くとこな。ついでに感想書いてってね。
おっそろしいことに三ヶ月ぶっ続けで映像を作り続け、寝る間も惜しむっていう凄まじい労力を注ぎ込んでいたわけなんですが、これで完成した映像はたったの5分です。
5分だよ5分。一瞬ですよ。
でも、映像分野ではこれは割と普通の話……まあこの話は置いといて。
さて、このとき自分は何をトチ狂ったのか、映像を作りながら休憩時間に別の映像を作るという暴挙に出ました。そんな暇あんなら小説書いとけよ。
そして趣味で作った映像をニコ動にポイ。超絶マイナージャンル、それこそなろうで言ったらエッセイよりもマイナーなジャンルにポイしました。
人気大爆発しました。
なにこれ?
え、なにこれ? こわくない? 何が起きたの?
そして、ここで俺は理解したのです。
なろうの環境がキツかったんだな……と。
動画と小説じゃ違う、もちろんです。それはごもっとも。
というか、今回は勝因が明確にわかっているのです。順番に説明しましょう。
まずは、動画というのはそもそも制作難易度が小説とは段違いに高いということ。
もちろん、小説が簡単とは言いません。言いませんが、始まりの敷居の高さが圧倒的に違うのです。
正直な話、文章になってさえいれば小説であり、投稿できるのですから。
一方で動画は違います。専門ソフト、技法など必要な情報は幅広く、パソコン知識が深く要求されます。敷居が高い、と言えるでしょう。
この敷居の高さの違いが何を生むかというと、作品の母数に繋がります。
そう。
なろうは作品が多すぎるのです。ドがつくマイナージャンルであれ、更新作品が一桁の日などありません。ごめん、嘘ついた。ある。リプレイってなんだ。なんだそのジャンル。
……いや、まあほら。ちょっと信憑性下がっちゃったけどさ。
なろうって、すぐ埋もれるんですよ。マイナージャンルでも。エッセイもそうでしょ?
一方で、動画は違う。新着欄に残る時間が段違いなのです。これがあまりに大きすぎる。
そして、作者に対する読者の数。これも同様に異なります。マイナージャンルであれ動画サイトの方がその数は圧倒的に多い。なぜか?
小説よりも動画の方が見るのが楽だからです。
身もふたもない事実。
作品の母数は少ない、しかし観客は多い。であれば、動画サイトの方がチャンスは多い。
もちろん、全てが人気大爆発ではありません。自分が投稿したジャンルでも再生数30、コメント0なんてザラです。
ですが、面白い作品ならばほぼ確実に発掘される状況であると言えます。
なろうではそれがない。いかに面白くても、すぐに流れ去ってしまう。一部のジャンルにだけ異常に人気が集中し、読者と作者のバランスもメチャクチャ。
だって作品投稿数50万に対してユーザー登録100万人ですよ。ユーザー登録してない読者もいるし、複数投稿してる作者もいるでしょうが、甘く見積もっても作者:読者の対比は1:20もあればいい方でしょう。マイナージャンルだとなおさら……。
ちなみに、私が投稿したジャンルは一本の動画を一人が複数回再生するということが考えにくいジャンルですのでトップ投稿者の再生数を見れば視聴者の比率を計算することができます。少なく見積もって1:1000です。うん。なろうってやっべえな。地獄だよ。
また、母数が多すぎる故に似たような作品が増えすぎたというのも難しいところです。
こうしてみるとなろうって小説を読ませるのには向いてな……なんでもないです。げふんげふん。
ちなみに勝因は他にもいくつかありましたが……そのひとつはなろうのおかげだったりします。
だってさ……。
こんな膨大な数の中で生き残るためにやってきた工夫を母数が少ない動画サイトで実行したらそりゃ大爆発するわ。それこそ一日20作品も投稿されないマイナージャンルじゃそんなノウハウないんだし。みんなタイトル似たり寄ったりです。
ついでにいえば自分が曲がりなりにも本業として映像を専攻していたこと。なろうでいえば本業のライターがエッセイジャンルに殴り込んだぐらいの暴挙でありました。反省してます。専門知識は武器だね。まして見られる機会が多いならなおさら確実に勝てる武器になります。なろうではどんなに文章が上手くても見られなくては意味がない。いや、僕は別にうまくないんですけど。文章力くれよ。最近読書量も減ってるからやばいんすよボキャ貧の加速が。
とにかく、なろうにかかわらずweb小説業界は誰かに読んでもらうってことの敷居が下がりすぎて誰にも読まれなくなってしまったというジレンマに陥ってしまった、という話です。
ネタが取り尽くされ、人々が焼き尽くした人気ジャンルの焼け野原。マイナージャンルは地下に潜って生き延びているけれど人は来ない。
うーん。
世知辛いのじゃ。




