17.オール・ユー・ニード・イズ・PV
えー。
とうとうですね、やられました。
……このエッセイの方が評価ポイントがメインより高くなりました。
な ん で じ ゃ 。
いや、感想の数が明らかに違うんで何となく危惧してましたけどね。
「そろそろあっちの方メインって言わずにサブって言うべきじゃね?」
「このエッセイのおかげで読んでくれてる人もいるんだぞ」
「ステマ作家風情がエッセイ様になんて口聞いてやがる」
「エッセイを崇めろ」
やかましいわ。あとステマはしてねえわ。ダイレクトに宣伝してるから許して。
まあ、メインの方がPVもブクマもまだまだ上だから……。
「だって文字数10倍じゃん」
「最近書いた短編に評価も感想数も追いつかれそうな気分はどうですか?」
だまらっしゃい!!!! 評価、感想いつもありがとうございまーす!
というわけで、ネタでダイレクトマーケティングしてたら普通にメインの方を読んでくださる方もいてネタにならなくなってきた有澤です。
さて、上でも少し触れましたが今回はPV数の話をします。
なんだかんだでここまで15話以上やってきて、PVの話はしてないんですよね。なろうといったらまずPV、そのあとにブクマ、評価、感想なのに。
何で書かなかったんだろうなあ、と思い返してみると、割と当然な理由があったりします。
正直、このエッセイを書きはじめた段階で『PV』に関しては特に悩みを抱えてなかったんですよね。
「は? 嫌みか」
「おまえ不人気作家じゃないってたびたび言われてんだろ、タイトル変えろ」
「人気作家でもないけどな」
「どっちつかず作家」
うるせえよ! 今回やたら突っ込んでくるな!
まあ、このエッセイを書きはじめた理由が「ブクマもPVもそこそこあるけど評価感想がほとんど来ない」ってことですからね。そりゃそうだ。
そういうことで、PVに関しては自分はさほど気にしていませんでした。
ただ、最近作家さんの活動報告を見ていてPVについて悩んでいる人を見かけたんですよね。
全く読まれない、それが辛い……。
そんな言葉を見て、ふと昔を思い出したわけです。
亡国のイレイザーを連載していた時は自分もそんな気持ちだったなあ、と。
確かに、一日3桁PVなんてその時は滅多にありませんでした。なんなら完結した時だけだったかもしれません。あんまり覚えてないですが。
まあ、昔の話ですけどね。今の自分にはPVなど悩む要素では……。
……そういえば、俺、このエッセイのPVろくに確認した事無いな。
……。
…………。
さーて! 今日はPVを増やす方法を考えましょうねー!!!!!!
とはいったものの、PVを増やす方法なんて語られ尽くしてるんですよ。
メインの方がPVで困ってないのも、そういった方法を片っ端から実践してるからなんですよね。
ということで、経験談を交えつつ紹介していきます。久々に長くなりそうですね。
【タイトルを吟味せよ!】
ま、最初はオーソドックスにコレですよ。
作品の顔ですからね、当然のようにコレが一番です。
自分も初期の頃はタイトルはしっかり長文で、内容を表したものにしていました。亡国のイレイザーの直後に、異世界転移かつそういうタイトルだったのでPVの差にビビった記憶があります。
今はタイトルが違うんですが、これはある程度ブクマ、つまり読んでくれる読者さんを確保したからですね。あとから自分が本当にやりたいタイトルに変えても遅くはないのです。
ただ、以前のタイトルの話では書かなかったんですが……。
長文で中身をしっかり表したタイトルでも、ある問題点を抱える事があります。
「異世界チートで最強をめざす」
「異世界召喚されたらチート貰って最強です」
「異世界転移したけど俺は最強だった」
……これ、違いあります?
そう、あまりにもテンプレ過ぎてタイトルまでテンプレになるという事態が発生する事があります。つまり、同じようなタイトルに埋もれるということですね。正直新着欄を眺めていると非常によく見ます。違い分かりません。
昨今のこういったタイトルが増えている状況ではこういうタイトルは逆効果です。オリジナリティを出していきましょう。上のタイトルに少しでもオリジナル要素があれば大きく目立つ事が出来ます。
「異世界チートで最強をめざそうとしたら俺は乾燥ワカメだった」とかね。これ面白そうですね。誰か書いてください。
あ、俺のは最強ものじゃないからー、とか思ってる人。一番危ないですよ。
自分のタイトルからキーワードを抽出して検索する事をおすすめします。テンプレは一つじゃありませんからね。
【あらすじを読み直せ!】
二番目。
二番目に重要なんですけど、これが単純に「二番目」なわけではありません。
なぜか?
タイトルを見た人が次に見るのがあらすじだからです。
タイトルで見てくれたとしても、あらすじでブラバするなんてことも起こり得るわけです。つまり……。
あらすじにはマイナス要素が発生する可能性があったんだよ!!!!
な、なんだってー!!!!!!!
まあ、そりゃそうだ。
逆に言うと、タイトルはいくら失敗しようが見てもらえすればその時点でプラス。マイナスはありません。ですが、あらすじには折角引き込んだ読者を失いかねない可能性が存在しています。つまりどうあがいてもマイナス。
タイトルはいいのになんだこのあらすじ、みたいなものも結構見ます。
というわけで、俺が見てきたナンダコレあらすじポイントを紹介しましょう。
【短すぎる】
あまりに短い。一行ぐらいしか無い。
これではほとんど作品をアピールできていません。長くしましょう。
もっと、自分だけのオリジナル要素があるはずです。そういったものを書き込みましょう。
ない? そりゃただのテンプレだ。食べられないよ。
【長すぎる】
長けりゃ良いってもんじゃないんだよ。
たまにありません? 異常に長いあらすじ。
具体的に言うと、小説トップで「続きを読む」を押しても延々続いてる奴です。
基本的に「続きを読む」まで押してくれる人はあまりいません。
つまり、「続きを読む」にならない範囲、13行以内ですかね。そこまでに、読者に読ませたいあらすじを詰め込む必要があります。続きを読むで表示させるのはタイトル変更だとかそういうどうでも良い情報だけで良いのです。
短すぎる場合にも言える事ですが、その限られたスペースは最大限に活用しましょう。
【固有名詞祭り】
今の若い人は知らないかもしれませんが。
パルスのファルシがルシでコクーンでパージという言葉があります。
FF13のあらすじにあまりに固有名詞が多すぎて訳が分からなかったときのものです。ちなみに私はプレイしたはずなのにイマイチ分かってません。
こんな風になっちゃってる人、いませんか?
あらすじにおいて、中身を読まないと分からない固有名詞は厳禁です。
やたらめったら固有名詞を突っ込んでる人、分かりやすく書き直しましょう。
「ぼくの世界の超能力者はインフィニット・コレクターって言うんだ! だからあらすじにも『この世界は、インフィニット・コレクターに支配されている……』って書くんだい! いやだいいやだい! ぼくは超能力者なんて書きたくないんだい!」
そういう場合は、「この世界は超能力者『インフィニット・コレクター』に支配されている……」みたいに書き直しましょう。固有名詞に少しでも説明があれば分かりやすくなりますので。
「わかった!『この世界は超能力者『インフィニット・コレクター』に支配されている。プレアデス・ホライゾン事件から数年。アベルタ帝国はとうとうザージバーライズ戦争に突入する。インフィニット・コレクターの中でもエデンと呼ばれる存在、葛城・ベルファイト・紫電は……』」
あ、もういいです。好きにしてください。
とにかく、あらすじは自分が分かっていてもしょうがない、何も知らない人に向けるものだということを意識してくださいね。
それと、ネタバレを気にしすぎてほとんど情報が無い場合も御法度。
ある程度先の展開までは開示しましょう。
このあたりを気にしていれば、あらすじブラバ率は大幅に減らせるはずです。PVはあるのに話別PVが明らかに低い場合はお試しください。
【明らかにあらすじが面白そうじゃない】
最初から書き直そう。読んでみたい、と思わせる事が重要です。
我々は物書き。ならば出来るはずです……と言いたいところですが、自分も人気作家じゃありませんからね。友人に頼むなり、作家仲間に見てもらうなり、某掲示板で晒してアドバイスを貰うなりしましょう。
まあ……掲示板での晒しはかなり厳しい意見をもらうことがほとんどなので、覚悟して行ってくださいね。あとルールはちゃんと読む事。ついでにPV目的で行かないこと。
んじゃ、あらすじの話はここまでにしましょうか。
【話数を増やせ!】
単純な話、PVは話数が増えれば増えるほど増えます。
当たり前ですよね、見るページが増えるんですから。
100話ある作品で、最後まで読ませる事が出来れば100PV増えますからね。これは大きい。ついでに言うと、最後まで読んでくれた人はだいたいブクマしてくれるので今後の更新時にPVが増える可能性が増加します。
つまり、話ごとにブラバさせない工夫が必要になりますね。
話別PVを見れば、どこでユーザーがブラバしているのか分かるので修正は容易です。
【投稿時間を工夫しろ!】
これですねー、結局これ、デカいんですよ。
新規読者さんを獲得するには新着欄に残る事が一番です。とにかく目につく場所に残る事。これが長時間できるから日間ランキングがみんな目標になってるわけです。
ま、これはあらゆるところで言われているので割愛しますが、予約投稿はしない、人がいない時間に投稿しない、の2つを守ればだいたい大丈夫です。
あ、それと、毎日同じ時間に投稿しすぎないってことですかね。
同じ時間に投稿し続けると見る人もだいたい固定になるので「あー、これか」で流される事が多くなります。閲覧者のマンネリ化を防ぐためにも投稿時間はたまに大幅に変えてみましょう。運がいいと普段の何倍のPVになることもあります。
おすすめは朝7時からの通勤通学の時間帯と、学校が終わる午後4時付近、そして午後10時から午前1時ぐらいの激戦区の時間帯です。以降、午前2時〜5時あたりは新着欄には残りやすいですが、平日は要注意。みんな寝てます。俺は起きてるけどね。
「おまえこのエッセイの投稿時間適当だろうが」
「こないだ18時56分とかに間違って投稿してた奴(笑)」
「この部分感想で指摘されて直しただろ」
やめろォ!
このエッセイに関してはPV気にしてないので投稿時間は適当です。書き終わったらポイしてます。
【その他】
例えば、文章の間に改行を挟んで読みやすくするとか。
背景の色を変えないとか。
そういう読みやすさの面でも改善してみましょう。
背景色に関しては、デフォルトの白じゃないとブラバなんて人もそこそこいます。まあ色が違うと読みづらいですしね。この辺は好みなんでなんともいえませんけど。
【PVが少なくてもガッカリしない】
ラスト。
PVは、ジャンルによっても大きく変動します。
少ないと思っても、そのPVはそのジャンルにおいては平均だった、なんてこともよくあるはずです。まずは周りを見てみましょう。
「ああん? 俺は異世界転移なんだよ! PVも増えるはずだろォォン!?」
っていう人は多分作品に原因があるので、まずは直してみましょう。話はそれからです。
まあ、もちろん運もあるんですけどね。
読者は機械じゃありませんから、これが絶対に正しいなんて言うものはありません。
とにかく、その作品が自分が書きたいものなら諦めない事です。諦めなければいずれ読者は増える……なんてことはありませんから。読んで欲しいのなら工夫はしましょう。上位作品のあらすじなどを参考にするのもオススメです。
ま、書きたい作品なら人気がなくても書けるはずです。我々はそういう生き物ですからね。
逆に言うと人気目的だけで書くのは御法度ですよ。人気が来ないと確実にエタるでしょ、それ。
以上、今回はPVを増やす方法についてでした。……また何か聞こえますね。
「珍しく中身がマトモ」
「申し訳程度の毒舌と勢い」
「マトモすぎてつまらん」
「お前に求められてるのはこういうのじゃないから」
や か ま し い わ 。
とにかく、何かの助けになれば幸いです。
それではまた!




