10.日間ディストピア
今日の議題は、みんな大好き日間ランキングのお話。
ここだけの話、日間ランキングに入るのは難しくない……と、言い切らせて頂きましょう。
ん……? お前、最近丁寧語使ってるな、一話の時はもっと偉そうだったろ、だって?
そりゃ、アレだよ……このエッセイ、やたら日間に乗るからだよ!! ろくに読ませないつもりで書いてるのに100位以内に食い込むので下手な事が書けなくなってきたんだ……。
嘘です。前回あんな記事を書いてる時点でもう止まりません。暴れまくるよ。
これはただのネタ振りです。
そう、こんな駄文の塊が日間入りを軽くしてしまうのだ……。
だって、エッセイって一日4pt入ったらだいたい日間入るからね!
だから、『日間入りは』難しくないのです。嘘は言ってない。
ジャンルを問わなければな!
……というわけで、ふざけまくったところで本題に行きましょう。
本題、つまり人気ジャンルの話なワケです。
人気ジャンルの日間入りははっきり言って熾烈にもほどがあると思います。無理ゲーとも言える。今回はそれについて考察して行こうと思います。文句を言いつつね!
まあ、例のごとく異世界転生とかその辺のジャンルを例に出しますが、このジャンルで日間100位に入るためには、だいたい100ポイント以上が必要になります。
100ポイントだよ、100ポイント。
ちなみに、現在連載中の異世界ファンタジーの拙作は、連載開始から4ヶ月経過した時点で500ポイント強。総ポイントが。
4ヶ月分の1/5を24時間で稼げって……?
アホなのかな。無理だよ。え? お前の作品の人気がないだけ? うるせえ! 人気作家は失せろ! 尊敬してます!
とにかく、メチャクチャキツいわけです。
ブクマだけで言えば一日に50人。評価で言えば最高評価で10人。
どういうことなの。わけがわからない。
というわけで、ランク外の作品が100ポイント一日で稼げる状況っていうのを想定してみる。
パターンA
長年の連載で培った圧倒的ブクマによる怒濤の評価ラッシュ。
つよい。安泰パターン。コツコツブクマを貯めて、面白い展開で一気に評価を入れさせる手法です。これで一気に駆け上がった人を見た事があります。
パターンB
レビューされた場合。
レビューって強いんですよ。トップページに名前が乗るので。
面白ければそこから一気に評価、ブクマを獲得できます。
パターンC
新連載が面白すぎて人気大爆発パターン。
これ、ごく稀に見るんですよね。新人作家が一気に爆発してのし上がっていくパターン。
新作っていうのは基本的に人の目につきません。新着欄以外ではどこにもアピールポイントがないからです。だからアクセス数は落ちるはず。
でも、メチャクチャ面白かった場合、その少ないアクセスユーザーがブクマと評価を一気に叩き込んでいくわけです。すると日間入りする、人目につく、評価が叩き込まれる、そしてどんどんランキングを駆け上がる。完全な勝利パターンです。面白いは正義だ。
実際、この系統の作品って100位どころか日間5位入りしてたりすることも多いです。
以上。
多分それだけです。
結局、面白くなければ日間には上がれない。面白ければチャンス次第でいける。
厳しいかもしれませんが、それが現実……
……なんて言うと思ったか?
今の結論、おかしいんですよ。
面白くても、チャンスが無ければ日間には乗れないんですよ。
それっておかしいよね……ってことです。
他のジャンルだと、一部の人が面白いと思ってくれれば日間入りできます。最初に書いたエッセイの話がいい例。
でも、異世界ファンタジーを始めとする人気ジャンルは違う。
「一部の人が面白いと思ってる」じゃ日間には入れない。圧倒的多数の評価があって、ようやく入れる。
故に、圧倒的多数が欲しがるテンプレに人気が集中する。集中しすぎて需要を供給が上回っている。多すぎる作品群の中でのし上がるためにさらにポイントが必要になる。さらにポイントが必要だからテンプレが増える。
悪循環の極みです。
テンプレ自体が悪だとは言いません、その行為が悪いとも言いません。私もやろうとしましたしね。でも、この状態は良くない。多様性が失われていっているのです。
でも、面白さこそが正義っていうのも正しい。
実際に日間入りしている作品が100作品ある。それを書いた彼らは確かに人気のある物を書いて、結果を出しているのです。テンプレだろうが関係ない。面白いんだから。
多様性が失われた代わりに、選りすぐりの面白い100作品が読めるランキング。
うーん、なんだろう、このモヤモヤ感は……。
絶対に正しい形では無いと思うんですけどね。面白いならいいじゃんって気もする。なんとなくディストピア感がしますね。
これでテンプレが超絶簡単に書けるっていうのなら、絶対に間違っていると言えるものの、面白いテンプレは書くのが難しいのが分かっているわけで……。
うん、これは結論出ねえな。
ていうか、何の話をしてたんだっけ……?




