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花の妖精と腹黒王太子  作者: 水無月 撫子
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準備


「あぁ。サファイア様。私は今日死んでも本望です!!」


 何故こうなった...。


 遡ること数分前___。


「サファイア様、後は夜会だけですわ!!」

 頑張って!!と念を込めてくる侍女のニナ。それに対し私は死んだ魚も驚く目だ。


「ほら!頑張ってくださいな!準備、整いましたよ!!」


 ほら!と言われるがまま気を取り直し立った__。

 そして今に至る。


「死ぬなんて言わないで!?ニナ!」

「大丈夫です。本当に死んだりしません!だって死んだりしたらサファイア様のこんなに美しい姿、間近で見れないじゃないですか!」

「な、なんか理由が……。」


 まぁ、そこら辺はニナにしかわからないところである。


 今日の装いは、胸元にたくさんの白バラに見立てた花があしらわれウエストの辺りより少し上でふんわりと裾が広がった型の白いドレスである。

 まぁ白い布だけでなく白に近い薄い青色の糸で刺繍もほどこされている。


 頭の上には王太子妃の冠がのせられ、緻密に編みこまれたハニーブロンドの髪には白いバラの花がさしてある。

 

 イヤリングやネックレスといったお飾りは王太子がこの日のために持ってきたもので本当は使いたくなかったがしょうがなしに身に付けている。

 ただムカつくことにデザインは私好みなのだ。 

 私の瞳の色と同じペリドットと王太子の瞳の色と同じサファイアの二つの宝石を使った花のモチーフのデザインだ。

 

 腕には二の腕まである細かいレースの手袋。


 やはり、恐るべしニナの技術!!


「あぁ。サファイア様。本当にお美しい。これぞ花の妖精ですわ~!」


 トントン


 と、ニナが言い終わるやいなや私の部屋のドアがなった。

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