表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花の妖精と腹黒王太子  作者: 水無月 撫子
7/44

疑惑


 じぃーーーーーーーーー


 「なにかな?サフィー。」


 私が顔をしかめて観察していたエディーが何事かと私に尋ねてきた__。


 なにかな?、とかないだろ!!お前が何かやらかしたんだろ!?

 そう。そうなのだ。

 このやろう__言葉が汚いのは許してくださいな__私が執務で忙しくしてる間、浮気しやがった!!

 許せない!!人がせっかく頑張っていたのに!!


「これはこれは失礼致しました。何でもありませんわ!」

 「なんだ、今日はやけに強気ではないか...。」

 「王太子殿下がご心配なされることではございません!!」


 いつもは愛称で名前を呼ぶのに今日は呼んでいないのでエディーは大きく目を見開いて私を驚いた顔で見ていた。


 「何を怒っているんだい?」

 「別に怒ってなんかいませんわ」

 「そんなことないだろ?」

 

 あぁ、もう!!しつこい!!

 そう、こいつはしつこいのだ。それはもう何かあると分かるまでネチネチネチネチと。私がこいつと結婚するときもそうだった。

 私がエディーと結婚してもう2年目だ。そう。通常より早いのだ!いや早すぎる!私は今15歳だ。要するに13で結婚した。

 この国の結婚する適齢期は18・9だろう。私が異例なのだ。本当は王家も公爵家も私が15になったら結婚をするよう準備を進めていた。

 それをこのボンクラがもう我慢できないとか、結婚を早めたいとか言い出した。もちろん、断ったのだ。ただ、数日後、私が公爵である父と王宮に呼ばれるまで、やつはずっと私を追いかけまわし、国王からは『これ以上はサフィーの身が危ないから、結婚を早めることとする。』とかなんとか青ざめた顔で言われた。父はそれに対して妙に納得し結果、結婚が早まった。


 私は身を持って知っている。こいつが相当なしつこいやつだと言うことを....。


 「サフィー?」


 「何でもありませんわ!!!」


そう言って私は部屋を出た__。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ