疑惑
じぃーーーーーーーーー
「なにかな?サフィー。」
私が顔をしかめて観察していたエディーが何事かと私に尋ねてきた__。
なにかな?、とかないだろ!!お前が何かやらかしたんだろ!?
そう。そうなのだ。
このやろう__言葉が汚いのは許してくださいな__私が執務で忙しくしてる間、浮気しやがった!!
許せない!!人がせっかく頑張っていたのに!!
「これはこれは失礼致しました。何でもありませんわ!」
「なんだ、今日はやけに強気ではないか...。」
「王太子殿下がご心配なされることではございません!!」
いつもは愛称で名前を呼ぶのに今日は呼んでいないのでエディーは大きく目を見開いて私を驚いた顔で見ていた。
「何を怒っているんだい?」
「別に怒ってなんかいませんわ」
「そんなことないだろ?」
あぁ、もう!!しつこい!!
そう、こいつはしつこいのだ。それはもう何かあると分かるまでネチネチネチネチと。私がこいつと結婚するときもそうだった。
私がエディーと結婚してもう2年目だ。そう。通常より早いのだ!いや早すぎる!私は今15歳だ。要するに13で結婚した。
この国の結婚する適齢期は18・9だろう。私が異例なのだ。本当は王家も公爵家も私が15になったら結婚をするよう準備を進めていた。
それをこのボンクラがもう我慢できないとか、結婚を早めたいとか言い出した。もちろん、断ったのだ。ただ、数日後、私が公爵である父と王宮に呼ばれるまで、やつはずっと私を追いかけまわし、国王からは『これ以上はサフィーの身が危ないから、結婚を早めることとする。』とかなんとか青ざめた顔で言われた。父はそれに対して妙に納得し結果、結婚が早まった。
私は身を持って知っている。こいつが相当なしつこいやつだと言うことを....。
「サフィー?」
「何でもありませんわ!!!」
そう言って私は部屋を出た__。