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花の妖精と腹黒王太子  作者: 水無月 撫子
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ある日のこと...。 エディー目線


「ああぁー、もうだめー」


 そう言って仕事の疲れを大いに見せつけてくれた俺の妻...。


 いやいや……

 ちょっと待て!この状況、俺以外に見せるわけにはいかないだろ……


 サフィーはこんなんだけど一応、花の妖精と言われるほど皆から慕われている……


 (それが、これだよ……)


 今の妻の状態は説明しようにも、口が開いたまま塞がらない……


「足を開くなサフィー。仮にも王太子妃だぞ」

 俺は渋々サフィーに注意を促した。


 しかし、普段から自由奔放が取り柄の彼女が俺の忠告を聞くはずは微塵もなく…


「それは聞き捨てなりませんわ、エディー様。仮にもって何ですか!仮にもって!私は正真正銘の王太子妃です!!」


 うんうん


 そうだね、俺が間違っていたよ………って!!



「いや、そこじゃないだろ!?」


 全く……。

 サフィーはたまに考え方がおかしいと思う……。

 俺以外の前では絶対しないのに。


 そう考えているうちに何だかサフィーが静かになった。

 何となく嫌な予感がした俺は無詠唱で思考読み取りの魔法を使った……。


 サフィーが……おかしい……!!!


 とうとう脳内で自己紹介始めちゃったよ……。

 えっ!?誰もいないよね??



 俺の嫌な予感が……っておい!!

 今、俺のことあれでも王太子っていったよ!?あれでもって!!


「……サフィー?あれでもって何かな?あれでもって。」



 そんなことを言いながら、サフィーの小さな頭を比較的弱めの力で指を使いグリグリする。


 ひどいって?ひどくないよ?サフィー。


 ...あっ...何か自分が声に出してないのにバレたこと気にし始めた...まぁいいか!!って終わったよ....まぁいいか!って!


 「いいんかい!!」


 つい、条件反射的にツッコミを入れる。


 ま、まぁ。

 サフィーは俺が魔法を使ったことに気づいていたから、まぁいいって言ったんだろうけど...。


 本当に……。俺の妻は自分がどれだけ強いと思っているのだろう……。


 俺が悪いやつじゃなくてよかったね!!サフィー!


 今日はサフィーが優勢だったから一週間は俺が優勢ね!!





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