ある日のこと...。 サフィー目線
サフィー目線のお話です。
各目線からお話を書いていきたいと思っています。
「ああぁー、もうだめー」
「足を開くなサフィー。仮にも王太子妃だぞ」
「それは聞き捨てなりませんわ、エディー様。仮にもってなんですか!仮にもって!私は正真正銘の王太子妃です!!」
「いや、そこじゃないだろ!?」
はぁー。全く何をいってるんですかネ~。
あら、失礼いたしましたわ。
私、この国アクアリスト王国の王太子妃サファイア・ブロッサム・アクアリストです!
さっきからブツブツ言ってるあの方はあれでもこの国の王太子、エレディオール・ライト・アクアリスト殿下です。
「サフィー?あれでもって何かな?あれでもって」
そんなこと言いながら私の頭をグリグリとしてくる。
妻に対してなんてひどい!!
ん?ちょっと待てよ??
……私、声にだしていましたでしょうか?
う〜ん、と考えて頭を捻りましたが一向に答えは浮かびません。
まぁ、いっか!!
「いいんかい!!」
わっ、なんですか?急に……
びっくりですよ!!急に叫ぶなんて……はっ!もしや、頭をどこかにぶつけたのでしょうか!!
あぁ、でもたまに寄声を上げてらっしゃるから大丈夫かしら?
「どうしたのです?エディー様が急にお叫びになるなんてお珍しい」
「いや何かたまにあるみたいに言うなよ!ないから!決して急に叫ぶなんてことしてないから!!」
「ありますでしょう?そんなにいわれなくても私知っていますからぁ!」
「いや、そんな嬉々として言うなよ...。」
あらあら、しょぼくれてしまいましたわ!!
いつもはエディー様が優勢だからたまにはこういうのも楽しいかも!!