第1話
初めまして(^ ^)
文章力はあまりありませんが宜しくお願いします。
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不思議な能力を持つ者達が連れてこられる場所がある。
そこは人それぞれの能力を持つ者達しか来れない───特別戦闘用軍(特戦軍)。
能力で犯罪能力者達を捕まえる、特別な組織。
特別戦闘用軍は全部で6隊。
その中の"第0番隊"の隊長は、珍しく数少ない能力を持つ者だった。
───"完璧な存在"。
そんな"彼女"は任務を正確に終わらせてくると評判であった。
その彼女の名は────……神無月 宵深。
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_特別戦闘隊管理署_
「どうですかな。各隊の隊長達の評価は」
「言わずもがな第1番隊隊長・佐久間黎…評価AA。第2番隊隊長・蝶院天…評価AA。第3番隊隊長・風牧千春…評価AA。第4番隊隊長・神田レオン(カンダ)…評価AA。第5番隊隊長・黒宮空…評価AA」
「で、第0番隊隊長・神無月宵深……評価S、ですわ」
特別戦闘隊管理署の一室で何人かの男女が集まり話し合っていた。
老人は顔を顰め、メイクが派手な女性は煙草を、帽子を被った若い男はニコニコし、着物を着た綺麗な女性は冷静に。
「まぁ前と同じよ。変わらない変わらなーい!」
「……しかしのぅ……」
「やはりここは神無月さんに行ってもらった方がいいのではないでしょうか?」
「……うむ……」
「ほな。そういうことで。僕帰らせてもらうで」
「ならあたしもー」
ゾロゾロと帰っていく一同を後ろからじっ……と見て、老人はため息をはいた。
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話の中心にあった神無月宵深は日本で数少ない能力、"言霊"を使う。
ただしその言霊は"物関係のみ"でしかできない。
『死ね』や『爆発』、『粉砕』等の言葉は使えず『弾』と言うと弾が現れ『拳銃』と言うと拳銃が現れる。
その拳銃に弾を入れて攻撃をすることができるようになる……というわけだ。
防御の際は『壁』など言うと壁が現れ、攻撃を防ぐ。
つまりは石に向かって『砕けろ』と言っても砕けはしない。
『トンカチ』と言って石を砕かなければならない。
その能力を今現在、馬鹿にされている神無月宵深は相当キレていた。
「ふ。この僕の能力が怖いのか?なぁ神無月君」
「別に怖くないわ。特別戦闘用軍待機所では能力禁止よ?分かってるの?蝶院天」
「〜〜〜!!!!この……!!!!」
宵深の言葉にうまく乗せられ、怒った蝶院は宵深に水で出来た鋭いナイフを投げてきた。
蝶院は水属性の第2番隊の隊長。主に攻撃なのでナイフは本物そっくりの鋭さだ。
─────だが。
「言霊を馬鹿にしてるの?……『鉄壁』」
そう言うと宵深の前に鉄で出来た壁が現れ、飛んできたナイフを落とした。
宵深はノーマル属性の第0番隊隊長。……こういうものは何も効かない。
「……!!!」
「貴方しつこい。なんなの?」
「僕はお前を超えてやる!!!今に見てろ神無月君!!!」
「(こんな時でも苗字に君付けるのね)」
そんな場違いなことを考えていた時、放送が入った。
《えーと?第0番隊さーん至急司令長室に来んさーい。任務の話や。はよ来ないとお仕置きやで》
「……はぁ」
あの関西弁野郎……と少しつぶやきながら宵深は司令長室へと向かった。
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