序章
引きこもりの主人公と、ネットゲームの世界で繋がる仲間達を描く(予定の)物語です
この章ではまだ、ネットゲームにログイン(Dive)する前までですが...orz
徐々に書き出して行こうと思っています
突然だけど、ボクは折原雅彦
どこかの漫画や本の主人公達みたいに魔法が使える訳では無く
超能力や、特殊能力が在る訳でもない
そこらに居る人と何の変わりもないただの人間で、今は引きこもりをしています
「雅彦〜、ごはんよ」
母さんに起こされて、ボクの毎日は動き出す。
「うん、今から行く」
ボクは部屋のドアを空けて、一階のキッチンに居る母さんに返事をした
時刻は午前8時20分、勿論平日だし、学校には当然間に合わない。
ボクが階段を降りて行くと、リビングには父さんが居た。
「雅彦、いつまで部屋に引きこもっているつもりだ」
「・・・」
「父さんがお前くらいの頃は、学校に行かない子は一人も居なかったぞ」
「・・・」
父さんはボクに、立派な大学に入って、立派な会社に就職して欲しいらしい
でも、そんなのはまっぴらごめんだ
「あなた、いい加減にして。雅彦は大器晩成型なのよ」
「お前がそうやって甘やかすから、雅彦が......」
ボクは話しの途中で意識を自分の中に落した。
早く部屋に戻って、ネットゲームをしたいな
そろそろ皆が来る頃だし
ボクは、朝ごはんをさっさと食べて部屋に戻った。
部屋に戻るとすぐに、操縦席型パソコン—通称「VWem」の電源を付けた。
ヴォン、ブゥゥゥン
パソコンが唸り声をあげながら起動する。
ボクは起動したのを確認すると、VWemに乗り込み目を閉じた。
「マサさんがDiveいました」
頭の中でアナウンスの声が聞こえる
お休み、ボクの肉体
お早う、ボクの身体