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「役立たずと追放された俺、魔法陣がプログラムに見えるので最強の魔道具を量産します」   作者: れんれん


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第46話 生活を変える魔道具

研究所予定地。

仮設の工房。

木材と石材で組まれた簡易施設の中で――

レオンは机に向かっていた。

隣には

ミレナ・アストラ。

そして少し離れた場所で、ガルドが椅子に寝転がっている。

「……で?」

ガルドが面倒くさそうに言う。

「次は何作るんだ?」

レオンは図面を広げた。

「飛行もやりますけど」

「優先順位を変えます」

ミレナが反応する。

「優先順位?」

レオンは頷く。

「市民生活です」

一瞬、沈黙。

ガルドが片目を開ける。

「地味だな」

レオンは笑う。

「でも一番強い」

ミレナの目が鋭くなる。

「どういう意味です?」

レオンは図面を指す。

そこに描かれているのは――

小さな箱型魔道具。

「これ」

「魔力供給装置です」

ミレナが眉をひそめる。

「魔力を……供給?」

レオンは説明する。

「魔道具って普通は」

「個人の魔力か魔石を使うじゃないですか」

ミレナは頷く。

「はい」

レオンは続ける。

「でもこれ」

「外から魔力を送る」

空気が変わる。

ミレナが一歩近づく。

「……まさか」

レオンは言った。

「街全体に魔力を流す」

ガルドが起き上がる。

「おい」

「それ本気か?」

レオンは頷く。

「本気です」

ミレナが図面を凝視する。

「魔力の送信と受信……」

「安定化回路……」

小さく呟く。

「出来たら……」

レオンが言う。

「各家庭で魔道具が使えるようになります」

沈黙。

ガルドが笑う。

「面白いじゃねえか」

ミレナが言う。

「照明」

「暖房」

「水の浄化」

次々に思いつく。

レオンは頷く。

「全部いけます」

その時。

外から声。

「レオン!」

入ってきたのは――

セレスティア・フォン・アルヴェリア。

王女は図面を見るなり言った。

「これは?」

レオンは答える。

「生活インフラです」

王女の目が変わる。

一瞬で価値を理解した。

「……なるほど」

静かに言う。

「これがあれば」

「貴族だけの魔道具が」

「市民に広がる」

レオンは頷く。

「はい」

王女はゆっくり笑う。

「革命ね」

ディランも入ってくる。

「それは商売になりますね」

レオンは言う。

「ただし」

「一つ問題があります」

全員が見る。

レオンは指を立てる。

「供給源です」

ミレナが言う。

「大量の魔力が必要…」

ガルドが笑う。

「爆発で作るか?」

レオンが即答する。

「やめてください」

王女が腕を組む。

「王都の魔石じゃ足りないわね」

ディランが言う。

「輸入するとコストが跳ね上がる」

ミレナが考える。

「自然魔力の利用……?」

レオンが頷く。

「それです」

図面に追加する。

大きな魔法陣。

地面と接続されている。

「大地から魔力を吸い上げる」

アルベルトの声が後ろから響く。

「それは危険だぞ」

振り向くと

アルベルト・グランディス。

「地脈に干渉する気か」

レオンは言う。

「制御すればいけます」

アルベルトはしばらく考える。

そして言った。

「……理論はある」

「だが前例はない」

レオンは笑う。

「だからやるんです」

王女が言う。

「場所は?」

レオンは答える。

「まずは小規模」

「この領地で実験」

伯爵が頷く。

「許可する」

王女はすぐに決断する。

「王国として支援する」

ディランは笑う。

「独占できますね」

ミレナは興奮していた。

「これは……歴史が変わる」

レオンは静かに言う。

「いいえ」

全員が見る。

レオンは続ける。

「生活が変わるだけです」

その一言は――

誰よりも現実的で

そして一番強かった。

もしこれが成功すれば。

夜でも明るい街。

誰でも使える魔道具。

便利な生活。

それはもはや魔法ではない。

“当たり前”になる。

そしてその“当たり前”を作るのが――

レオンだった。

だが。

この技術はあまりにも大きすぎる。

当然――

再び狙われる。

今度は個人ではない。

国そのものが。

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