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21話 伯爵邸での試練

翌日。

レオンは再び伯爵邸に呼ばれていた。

昨日の魔道具作りが成功したとはいえ、今日の内容はさらに本格的だ。

「今日からは、実戦で使える魔道具の試作です」

リシアは目を輝かせながら言った。

「やっと実験できるんですね!」

レオンは机の上の図面を広げる。

「まずは小規模の魔力操作から」

「蓄積回路を少し大きくして、魔力の安定性を確認します」

伯爵は静かに部屋の隅で見守る。

「……二人とも真剣だな」

昨日は楽しそうだったリシアも、今日は完全に集中している。

レオンが装置に魔力を流す。

小さな光が回路を巡り、魔力が安定して流れる。

「よし、順調だ」

リシアも目を輝かせる。

「レオン、ここをこう変えたらもっと効率が上がります!」

レオンは頷き、微調整を加える。

二人の手で装置は次第に精密になっていった。

だが、ここで小さな問題が発生する。

魔力の流れが急に乱れたのだ。

「え……?」

リシアは慌てて回路を確認する。

「どこかで魔力が漏れてる!」

レオンも紙に図を描きながら分析する。

「なるほど、ここか……」

小さな分岐が不安定になり、流れが分散していた。

「直せますか?」

リシアが不安そうに聞く。

レオンはにっこり笑った。

「もちろん。こういうのが面白いんだ」

「面白い……?」

リシアは少し呆れたように笑うが、目は輝いていた。

レオンは回路を整理し、魔力の流れを再構築する。

リシアも手伝い、二人で微調整を繰り返す。

やがて魔力は安定し、装置が正常に作動した。

小さな光が規則正しく点滅し、魔力の流れが完全に制御されている。

「成功です!」

リシアが歓声を上げる。

伯爵はゆっくりと拍手をする。

「……見事だ」

「ありがとうございます!」

リシアは両手を合わせて礼を言った。

レオンは微笑みながらリシアに言った。

「君の観察力がなければ、ここまで上手くいかなかった」

「えへへ……ありがとうございます」

こうして、伯爵邸での初めての本格的な試練は成功した。

だが、二人の前にはまだまだ大きな課題が待ち受けている。

「さて……次はもっと大きな魔道具を作るぞ」

レオンは意気込み、リシアも大きく頷いた。

二人の魔道具作りの冒険は、ますます加速していく――。

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