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第20話 初めての共同作業

「作れますよ」

レオンの言葉に、リシアの目が一気に輝いた。

「本当ですか! やった――!」

伯爵は少し苦笑しながらも、その様子を静かに見守る。

「リシア、落ち着きなさい」

「……はい、お父様」

リシアは深呼吸をしてから、レオンに向き直る。

「じゃあ、早速始めましょう!」

レオンは紙とペン、そして小さな魔道具用具を取り出した。

手際よく、魔力の流れを簡単な図にまとめる。

「まず魔力の入力経路を整理します」

「次に、蓄積回路をこの順番で……」

リシアは紙にメモを取りながら、レオンの手元をじっと見つめる。

時折、小さな質問を挟む。

「ここは魔力の出力経路ですか?」

「はい。ここで安定化処理を入れます」

レオンはリシアの好奇心に少し驚きつつも、説明を続ける。

普通の生徒なら途中で飽きてしまう内容だ。

しかしリシアは違った。

「なるほど……こういう考え方だったんですね!」

二人は机の上で魔法陣の図面を広げ、細かい調整を繰り返す。

レオンは、彼女の発想力の高さに感心する。

「……君、なかなか面白い考えをするな」

「ふふん、私も自慢できるところくらいあります!」

笑いながらも、手は止まらない。

二人の頭の中で、魔道具の設計図が徐々に形を成していく。

数時間後、レオンは小さな魔力テスト装置を取り出した。

リシアも目を輝かせながら、指示通りに魔力を流す。

「さあ、どうなるか……」

レオンが慎重にスイッチを入れると、装置の中で魔力が円滑に流れ始めた。

光が点滅し、魔力が効率的に蓄積される。

「成功……ですか?」

リシアの声が震える。

「完璧だ」

レオンも自然と笑みがこぼれる。

「流れが無駄なく安定している」

リシアは歓声を上げ、両手で装置を抱える。

「やった! 本当にできたんですね!」

伯爵は少し感心した表情で二人を見る。

「……なるほど、これが魔道具師の力か」

リシアはレオンに向かって言った。

「ねぇ、もっと難しい魔道具も作りたいです!」

レオンは少し考え、にやりと笑う。

「……そうだな。君となら、たぶんどんな魔道具でも作れる」

二人の間に、確かな信頼と期待が生まれた。

こうして、レオンとリシアの初めての共同作業は大成功を収め、

この日から二人の冒険は――魔道具作りを通じて、大きく動き出すのだった。

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