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【夢我夢中】

 【有我夢中】とは、生物の深い睡眠時にのみ発生する蝶の一種である。名前と存在の矛盾が複数ある事で有名である。


 かなり深い睡眠時にのみ発生する為、生態等の確認は進んでいない。稀に、【夢我夢中】を引き寄せる個体がいる。しかし【夢我夢中】の生態により長い間は生存できず、その個体が認知されるのは死後である事が多い。また、長い間生存できたとしても、【夢我夢中】を引き寄せる体質、つまり、ある種の睡眠障害である彼等は体調、精神面から接触を取る事は難しい。


 名前にから考えられる生態、「夢の有る中にいる蛾」とは全くもって違う事がよく知られている。まず、彼等は夢の有るとき、即ち浅い睡眠時には発生しない。その二に蛾ではない。蝶である。しかし、止まる時は羽を開き、活動時間は夜である事が多い。つまり、蛾の名を関した蛾の特徴を持つ蝶という事である。見た目は蝶、詳しくはオオムラサキの様な色合いをしているが、左右二つずつに目の様な模様を持つ。大きい物は幅60cmを超える。


 【夢我夢中】の生態として、深い睡眠中の生物上に発生するという特徴がある。発生しする事は、交尾と産卵である。産卵先は生物の寝床であり、遺伝しやすい睡眠障害、長い間使われる寝床、という点に上手く合わさっている。深い睡眠の日までは体を隠し、来る日まで栄養を蓄える。そしてその日に力を発散し、確実に子孫を残すという生存戦略である。


 ここまでの特徴では、危険な点は無い。しかし問題はその毒である。交尾の際まき散らす鱗粉には、かなり強い毒があると分かっている。これにより睡眠中の生物は呼吸困難を起こし、眠るように死ぬ。親族等が朝起きて見る光景は、体中を覆う【夢我夢中】の枯れた死骸だけである。本来の生態から考えて、この毒は全く必要ではないように思われる。では、なぜこの毒があるのか。ズバリこの毒が睡眠薬であるからだ。寝床に隠れ、睡眠薬を分布するのである。語弊を恐れず言うならば、睡眠者の死は必要では無かったという事になる。


 【夢我夢中】は食としての価値は全くないが、アクセサリーとして絶大な価値を持つ。排卵後、枯れてしまう彼等を生存中に抑え、アクセサリーに変える技術が必要となる為である。

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