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【雑種鼠】

 【雑種鼠】とは、名前の通り様々な鼠属の総称だ。圧倒的適応力と繁殖力をフル活用し、ありとあらゆる環境に定着した彼等を一つの種にまとめる事は不可能なのである。

 熱帯、温帯、寒帯、亜寒帯、寒帯、その全ての気候に生存している唯一のモンスターである。これを可能とする力の一つ、適応力。これはある地域に【雑種鼠】が侵入すると、一ヶ月と経たずに彼等が新種に変化している事から大いに理解させられる。彼等の繁殖期間は一週間であり、一度に十匹程の子孫を増やす。つまり、三世代という短い期間で、環境に完全に適応する事が可能という事だ。例えは沼地に生息する【泥沼鼠】。彼等は沼に近い毛、沼地全土から聞こえる振動の理解、沼の上を走れる足、この三つの特徴を持つ。陸、沼内、空、この全てに対する耐性を僅か三週間程度で獲得したのだ。とは言え所詮は【雑種鼠】、【弱毒蛙】や【雷追燕】等に狩られるのが常だ。


 歴史的文献を漁ると、殆どの書物に夜食として【雑種鼠】が登場する。食としての【雑種鼠】はとても優秀である。毒は無く、可食部も多い。調理も皮を剥き炙るだけと簡単。食いカスはモンスター用のトラップとして活用出来る。狩るときも、暗く湿気の多い場所を雑に漁ると巣が見つかる。巣は主に石や枝等で作られた簡素なベッドである。育成も楽、肉も旨い、適応も早い、の三拍子で一部地域では家畜化されていた。しかし、家畜化する必要性を感じないとの理由で止められた過去がある。


 食べられる事の多い【雑種鼠】であるが、一部生物との共存関係を築いている。その例として、【人声鳴花(じんせいめいか)】という花型モンスターがある。彼等は移動を可能としない為、【雑種鼠】に運び屋を頼む。その代償として根や蜜の一部を与える。その道中にて人に狩られ、まとめて作られる「花鼠(かそ)焼き」なる料理が存在する。【人声鳴花】の数が少ない為に食せる機会は少ないが、冒険の最中に食べれる飯として最高級の味を誇る。【雑種鼠】の雑な肉肉しさに加わる球根のピリ辛さと蜜のほのかな甘さ。言わずもがな冒険者の間で人気である。


 短命である事が殆どであるが、稀に長寿体が発生する。これは【長寿雑種鼠】に進化したとされる。進化の影響で、その地域事に特殊スキル等を獲得する事が分かっている。例えば【水海鼠】の長寿体、【長寿水海鼠】は一時的なえら呼吸を可能とする。一部地域では、この長寿体を信仰する宗教があり、その聖典では【長寿雑種鼠】は半不老不死であり、一個体が死ぬ時は代替わりの時のみとされる。他地域にても同じ長寿体が長期間に渡り確認されたという調査結果がある。狩りの際に長寿体に合い、下手に敵意を買うとその地域で【雑種鼠】全てに追われる事となる。大して強くないのだが、数が多すぎる事と、その狙われる期間が永遠である事が厄介である。その為【雑種鼠】に追われる者の立ち入り禁止をする国は多く、一度狙われたら自由に行動する事はほぼ不可能である。因みにこれを逆手に取り、鼠専門料理で大成功を収めた「殺鼠剤」なる人物がいる。


 閑話休題、世界の全生物は【雑種鼠】に繋がると言われており、事実である。彼等を学ぶ事は生物学その物に近く、この書では度々登場するであろう。

初投稿。小説は今の自分では書けないと考え、逃げの選択。

改善点等を教えて欲しいです。どうぞよろしくお願いします。

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