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ライフスター  作者: ダークマジャー。
1章 転生編
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第8話 孤独

毎日投稿している人はすごいと思います。自分も頑張っているんですが、どうしても…ね…。

とりあえず、今回もよろしくお願いします。

私、サヤラ・シャーベルトは苦い思い出がある。


「あの子、皇族らしいよ」

「えーそうなの。皇族かー……。少し距離置いておこうよ」


あれは、学生時代のとき私が体験したことである。私は皇族であったため周りから距離を置かれた。周りからは陰口などを言われた。距離を置かれたせいで私は友達なんていうものを作れなかった。学校ではずっと一人でいた。周りにも馴染めず、日に日に距離を置かれていくことを感じた。


「もう、いやだ……」


そう思う日もあった。でも、私は皇族だからと心に言い聞かせて今日まで耐えてきた。挫けて立ち直れなかった。本当はわかっていた。心の奥底では『寂しい』という感情があることに。でも、それをずっとずっと抑えてきた。私はそれをずっと続けてきたが、心の奥底の穴は塞がなかった。それが、運命だと感じたからだ。

そんなとき、王都に魔王軍が攻め込んできて城も占拠された。私は七魔族の人質となり城に閉じ込められた。七魔族が用意した画面で私たちのために戦っている人をみた。そこで私は一人の男が目に留まった。


「俺は……!俺は!お前を絶対にっ!許さないっっ!」


この男は倒れ、挫けてもまた立ち直った。まるで何かが見えているような瞳をして。その男が立ち直ったとき、「私とは違う」と感じた。私ならあそこで挫けている。そして、私はその男に『憧れ』を抱いた。


          ☆★☆

 

「なぁやめろよ。サヤラ王女が嫌がっているではないか」

「は?貴様は誰に向かって口を聞いている!!」


私は嬉しかった。私は自分の意見を言えないけど、言いたいことを渡が言ってくれた。私なら絶対に言えない。立場が違うのをわかっていて言っているのか。やっぱりすごいな、私とは違うな……。


「すいませんっ!ナイラ王子!この者は私と同じステラの者で魔王軍を撃退した張本人です。どうかご無礼をお許しください」

「な、魔王軍を撃退したのか……。まぁいい。許そう」

「ありがとうございます。ほら!お前も頭をさげんかっ!」

「……」


俺は、ララに無理矢理頭を掴まれ、王子に頭を下げた。俺はやりきれない気持ちになった。サヤラが嫌がっているのに止めれなかった……。

サヤラが離れていく……。それでいいのか?ここで止めないとサヤラが悲しむ。そんな顔は見たくない……。サヤラはナイラになにも言えていない。だから俺が言わないといけない。


その後、ララはベランダに俺を呼び先程の出来事の意図を聞いてきた。


「君はなぜあんなことをしたんだっ!立場をわきまえろ!」

「サヤラを守りたくて……サヤラは嫌がっていたし、そんなやつにサヤラを渡したくない」

「君は何様なんだ?君はナイラ王子とサヤラ王女の結婚にとやかくいう筋合いはないはずだ!」


俺の手に力が入る。力いっぱいに手を握る。


「約束したんだ!サヤラと……。絶対に結婚を阻止させるって……」


ララは驚いた表情をしていた。

その後、ララにはサヤラの話を話した。ララは怒るのかと思ったが、反応は違った。


「政略結婚……。そうだったのか。私もあの王子と結婚されるのはおかしいと思っていたんだ」

「おかしい?何かしたのか?」

「あの王子、最近色々やらかしていてな。近くの国々へ軍隊を派遣したりして挑発させる行動をしたりしていてな。他国から悪いイメージがついているんだ」

「なんて奴だ……。無茶苦茶じゃねーかよ!」

「あぁ。私はステラ軍の騎士団団長なためあまり手出しはできないが、君が選んだ道を尊重するよ。でも、あまり無茶な真似はするんじゃないぞ」


そう言ってララは会場に戻って行った。ララから聞いてわかった。絶対に王子あいつにサヤラを渡してはいけないということを。渡したらきっとサヤラのあの笑顔はもう見れないだろう……。


ダンスが始まるとサヤラと王子は一番目立つ会場の中央で音楽に合わせて思っている。やっぱり、皇族ということもありこういうダンスは綺麗に踊れている。でも、サヤラの顔は作り笑いをしているように見える。足も痛いのに無理して耐えている。そのうち倒れてしまう。やっぱり俺が行かなくちゃ……!


「よく踊れているじゃないか、サヤラ。やはり、私にふさわしいっ!」

「はは、ありがとうございます……。私も頑張らないと……」


その瞬間サヤラの足は限界に達したのか、後ろに倒れかけてしまった。しかし、サヤラはなんとか倒れることを阻止し踊りを再開させた。サヤラが倒れかけたことも気づくかないなんて……。俺はまたサヤラのもとへ行こうとしたが、「無茶な真似をするな」と心の中でララの言葉がストップをかける。今すぐにでも動きそうな足を抑えて俺はサヤラと王子のダンスを見ていた。


ダンスも終わり閉会式が始まり、また王子が終わりの言葉を言おうとステージに上がる。


「みんな今回のパーティーに集まってくれてどうもありがとう。みんなのおかげで楽しく過ごせたよ。そしてなんだが、みんなご存知の通り僕とサヤラは結婚する。その結婚式を来週アステルダムで行おうと思う。またその時はよろしく頼む」


王子のスピーチはわずかながらすごく影響力があった。俺はスピーチのあと少し固まってしまった。サヤラの方を見るとサヤラは下を少し向いてとても喜んでいる表情ではないことがわかる。

王の方をみるとサヤラと同様、サヤラと王子の結婚を喜んでいなかった。


「へーサヤラさん結婚するんだ。それもあの王子とねー」


葉月が片手にごはんがのった皿を持って近づいてくる。葉月もなにか疑問に思っていることがあるのだろう。


「渡はサヤラさんと王子の結婚には賛成なの?とやかく口出しするわけじゃないけど、私がサヤラさんの身だったらあの王子とは結婚しないね」


葉月は硬い表情をしてサヤラの方を向いていた。


「俺も反対だ。あの王子はサヤラにふさわしくないと思うんだ。今回のパーティーだってサヤラのことをよく見れていなかったし」

「だよね。私もあの王子はあまり好きじゃないかな」


やはり、あの王子は俺以外の目からみてもだいたい同じ印象になるのか。今回のパーティーでは結婚を阻止できなかった。何か考えなければ。


パーティーが終わり、王子たちは兵士を引き連れてアステルダム国へ帰って行った。その時の王子の表情は笑っていたが何か裏があるようだった。

パーティー終わりに俺はサヤラと話がしたくてサヤラと屋上に向かった。


「今回のパーティー大丈夫だったか?靴擦れしていたけど」

「そんなところまで見ていたの……。私は大丈夫。慣れているからこんなこと……」


サヤラは冴えない表情をして街の方を見た。今日も前と同じような夜風が吹いている。


「俺、必ず、必ず君を助けるから!だから、だから、一人だと思うな!俺はサヤラの味方だ。だからもし何かあったらすぐに駆けつける」

「……!ありがとう。でも、渡くんはなんでそこまで私に尽くしてくれるの?あなたは私にそこまで尽くす義務はないはずよ」


俺は力強く言った。


「いや、言われたんだ王様に……救ってやってくれって」

「本当にそれだけ?私にはそれだけで渡くんが尽くしてくれているようには思えないな」


サヤラは鋭い質問をしてくる。実際そうだ。王に言われたことだけじゃない。今のサヤラは昔の俺と似ているんだ。


「……。今のサヤラ、昔の俺に似ているんだ」


サヤラは不思議そうな顔で俺を見つめる。夜風がその瞬間だけ止まった。


「少し話が長くなるがいいか?」


サヤラは大きく首を縦に振る。そして真摯な姿勢で話を聞こうとしている。改めていい子だと思った。


「俺、昔友達いなくて周りからも避けられてたんだ。俺自身、そのせいで周りとも馴染めなくて孤立していたんだ」

「……!」


サヤラは何か思ったように唇を噛んで下を向いていた。


「でも、そんなとき。ある一人の女の子が俺に手を差し伸べてくれたんだ。こんな孤立していた俺にだ。俺、その時すごく嬉しくて。俺はその子に助けられたことを今でもすごく感謝している!」

「まさか、その女の子って葉月さんなの?」


俺は首を縦に振って返事をする。そうするとサヤラは上を向いて俺の方をまじまじと見つめる。


「だからな。今のサヤラと昔の俺、すごく似ているんだ。だから、俺なんかサヤラをあのときの葉月のように手を差し伸べてやりたいって思ったんだ」


その瞬間、サヤラの目は大きく見開き手で開いた口を抑えていた。夜風がサヤラの目が見開くと同時に吹いてくる。


「なら、ならさ……。救ってよ、私を。私に手を差し伸べて、渡くん!」


サヤラは今にも泣きそうな顔出し俺に話す。俺はそれを真摯に受け止めサヤラの手を優しく握る。


「わかった。俺が君に手を差し伸べる。だから諦めるな!運命になんて抗えっ!」


その日も月が綺麗だった。サヤラに手を差し伸べる……。それは俺が今やらないといけないことだと思った。


          ⭐︎⭐︎⭐︎


パーティーが終わり翌週になってついにアステルダム国から王子とサランス王が豪華な馬車に乗って城の門前までやってきた。


「サヤラー!迎えに来たよ!さぁこっち!」

「今行きます……」


ついに迎えがきてしまった。このままだと、サヤラと王子は結婚してしまい、サヤラは望んでもいない相手と一緒になってしまう。俺は結婚式に乗り込んでやろうと思っていた。

俺はサヤラを送り出す時も必死に気持ちが顔に出るのを抑えた。ララとデルン、葉月と一緒にサヤラを気持ちよく送り出そうとしている。葉月にはパーティーの後サヤラと話したことを話した。だから、俺の気持ちも葉月ならわかるはずだ。

王とサヤラが迎えの馬車に乗る瞬間、王が俺のそばにやってきた。


「渡君、サヤラを救ってやってくれよ。君を信頼している」


と言い残し、サヤラと一緒に行ってしまった。俺は王の言葉を聞いたとき、はっきりとした。王も王子との結婚は快諾していないことがわかった。



それから二日後、デルン、葉月とサヤラを助ける方法を考えていたら急にドアが勢いよく開いた。そこからは王都軍騎士団団長のガリエンが出てきた。ガリエンは息切れて膝に手をつけて焦った様子だった。そして、開口一番俺たちはどん底に落とされる。


「サランス王やサヤラ王女たちが乗っていた馬車が魔族に襲われたようだ……!」


俺たちとガリエンの間には張り詰めた空気が流れていた。







お読みいただきありがとうございます。誤字などあったらすいません。まだ、全然ストーリーは進んでいくので期待していてください。

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