第3話 結成ギルド
3話までやってこれてることに奇跡を感じる……
翌日、俺たちは病院を出てあるところへ向かっていた。
「今どこに向かっているの?」
「役場みたいなところだよ。そこに行って俺たちはギルドの申請をするんだ」
そう、異世界といったら冒険!冒険といったらギルド!この世界にもギルドがあるのだろうか
「でも、私たちの今の目的って星剣を回収することだよね?」
「そうさ、ギルドを組んで番神を倒すための策を考えるんだ」
そう言って歩いていると、向こうから強面の男たちが俺たちの方へ歩いてきた。
「おう、兄ちゃんここでは見られない顔だな。何しに来たんだ?」
「番神を倒すためにギルドを組みにいくところだ」
そのことを聞いた男たちは俺の方を見て大笑いした。
「お前が番神を倒す?そんな装備もない状態で言われてもなっ?お前みたところ魔力値が低すぎる笑笑。ちなみに、俺の魔力値は200だ!」
俺はイラっときた。そのとき、葉月が割り込んできた。
「渡の言ってることは本当だよ!渡は本当に番神を倒そうとしているんだよ!そのことをそんなに笑うなんて酷い!」
「なんだお前!」
男は葉月の首を掴んで放った。
俺は怒りが抑えられなくなり男の方へと走った。
「……っ!このやろーーーー!」
勢いよく拳を男の方へと振り上げた。
バンッッ!
その拳が男の胸に当たった瞬間、俺は違和感を覚えた。
「これはっ!?」
血が逆流するような感じがした。俺はもう1発男の胸に拳を向けた。その拳が男に当たったとき、男は後ろに倒れ込んでいた。
「よくもやったなーーー!」
男が拳を振り上げて俺の方へ殴りかかってくる。俺は死を覚悟した。
バンッッ!
「……っは?」
男の拳は俺に当たっていたが俺が感じたのは少し痛いくらいだった。
「な、なんなんだこいつは!?なんでお前は魔力値が200に上がってんだよ!」
「え?魔力値が上がってる?」
俺を見た男たちは颯爽とどこかへ逃げていった。
「っは!?」
俺は気づいてしまった。いや、俺の勘が気づいてしまった。俺には相手に触れただけで相手の力をコピーできるような力があるということを。
「葉月大丈夫か?」
俺は急いで葉月の元は駆け寄る。
「大丈夫だよ。平気。そんなことより渡大丈夫なの?」
葉月はまた心配そうな目をしている。
「あぁ、大丈夫だよ。葉月を放った男たちも俺が返り討ちにした」
「そうなんだ」
葉月は良かったと思ってそうな顔をしている。そして俺は気づいたことをはづきに話す。
「葉月俺、人の力をコピーできる力があるみたいなんだ」
それを聞いた葉月は「?」のような表情をしている。
「俺この力を使えば番神を倒せるかもしれないんだ!」
「そうなの!?でも、番神が使ってるのって人間が扱えない魔術だったよね。魔術もコピーできるのかな?」
「わからない。でも、もしコピーできるとしたならばそれで番神を倒すこともできるかもしれない。俺たちはいち早く星剣を回収しないといけない。魔王を討伐するために。そして、ララのためにも」
この力に気づいた俺たちは役場に向かった。
役場には色々なギルドたちが集まっていた。役場内は綺麗でいい雰囲気だった。ドアの近くには掲示板のようなものがありそこでクエストなどを受けれるようだ。
俺は役場の人にギルドの申請について聞いた。
「ギルドの申請ってどこでできるんでしょうか?」
「あ、それならこちらで対応しますよ」
意外に異世界でも優しく接してくれるんだな。俺はてっきり厳しい態度なのかと思っていたが…。
「ギルドはそちらの女性と組むのですか?」
「はい。葉月と組みます」
「わかりました。次にこの水晶体に触れてください。これであなたたちの適正職を決めます」
そう言ってお姉さんは水色の水晶体を出してきた。
「私先やっていい?面白そうだし!」
葉月が手を触れると、水晶体は緑色に光った。
「これは、魔法職。特に支援魔法のアークプリーストが適正ですね」
どうやらこの水晶体は人の適性を色で表しているらしい。
次に俺が触れると水晶体は黒く光った。
「これは、、、まさか!ナインマスター……」
お姉さんは何かすごいものを見たような顔をしていた。
「あなた適正職は剣術特化のナインマスターです!」
そう、俺の適正職は剣術特化のナインマスターになったらしい。これは、ゲームで剣士ばかり使っていたからなのか?
「ナインマスターってそんなにすごいんですか?」
「えぇ、もちろん!滅多に現れないんですよ!」
そんなに珍しいんだな。なんか少し優越感を感じる。
「適正職が決まったらギルドの名前を決めてください」
ギルドに名前をつけるということはゲームにもなかったな。
「葉月どんななまえにすrっっ」
「『ライフスター』っていうのはどうだろう、渡!?」
自信満々に言った葉月目は輝いていた。俺は特にこだわりもなかったのでその名前をつけることにした。
「これでギルドの申請は完了致しました。登録した証にこのギルドカードを持っていてください。このカードは地図を出せたり使える魔法などがわかるようになっています。ギルドの目的としてはモンスターの討伐、クエストの完了などさまざまです!ご活躍心よりご期待しています!」
これで無事ギルドを組めたというわけか。次に俺たちは武器屋に向かった。
武器屋の中に入ると葉月は奥の方のステッキコーナーに行ってしまった。その間に俺は剣のコーナーを見て回った。
「剣って言っても結構種類あるんだな。俺はやっぱり見た目がかっこいいやつがいいな」
そう言っていると横から葉月がステッキを持って走ってきた。
「このステッキよくない!?アークプリースト用のステッキでそれなりに安いし。私これにするわ!」
「そうか、葉月がそれでいいならいいよ。俺はこの剣にしようかな」
俺が手に取った剣は黒色の剣でいかにも強そうなものだった。
武器屋で武器を購入して店を出ると夕方だった。俺たちは宿に泊まることにして番神との戦いは明日に控えることとなった。
夜、俺はなかなか寝付けず、外に出て剣を振ってみることにした。
「この剣なかなかなキレがいいな。俺に扱えるか?」
俺が買った剣は想像以上に性能が良く自分でも扱えるか不安があった。不安を感じながら剣を振っていると、宿の扉が開いた。そこから出てきたのは葉月だった。
「お前も寝付けなかったのか?」
「うん。明日が心配で……」
葉月も同じだった。葉月は刺されることはなかったが、番神の脅威を目の前で目撃したからな。
「魔法とか使ったことないから上手く使えるかわからない……」
「なら、練習してみようぜ」
明るい月が出ている夜、俺は葉月が魔法をある程度使えるまで練習に付き合った。異世界に来て初めて外で過ごす夜だった。現実世界ではあり得ないことをしていて少し違和感があったがやっているうちにその違和感も消えていくのを感じた。
面白い、先が気になると思ってくれたら幸いです




