第1話 そんな転生ある!?
どうも、初投稿する「ダークマジャー。」です。よろしくお願いします!
「………!」
突然すぎる激痛が腹部に走る。これまで体験したことのない痛みだ。声も出せない。俺は、俺はここで死ぬのか?
「あなたたちは何をしにきた?」
「……っっ!」
目の前にいる少女は強い声で聞いてきた。
ふと、腹部をみると、血が大量に出ていた。隣で葉月が俺の方を見て泣いている。だんだん意識がが遠のいていく。視界が暗くなり、何が起こったか分からないまま俺の意識は途絶えた。
☆★☆
俺の名前は時野 渡。どこにでもいるゲーム好きの高校生だ。さっきまで遅刻しそうで走っていたため、息切れして辛い。紹介するほどでもないか……。いや、俺には友達と呼べるやつは……。
ばんっっっ!
後ろから誰かに勢いよく背中を叩かれた。俺は呆れながら後ろを振り返る。
「よぉ!渡!元気か?いやー、今日から高校生!俺は青春を謳歌するぜ!あ、渡みたいにずっとゲームしてるやつには青春謳歌できないかな〜?」
「ぶっ飛ばすぞ。あと、お前もしてるだろ!」
俺は背中を叩かれたのと、煽られたことのダブルパンチでむかついてしまった。こいつの顔面にいっちょ、拳をお見舞いしたいが、朝だからか気力が出なかった。
俺の背中を叩いた赤髪のこいつは、俺の唯一の友達?である、三谷 宏太だ。中学生の時にたまたま同じゲームをやっていることを知って、意気投合して現在に至る。
「俺はなぁ、お前とは一味、いや二味、いや五味違うんだよ!」
「五味とか聴いたことねぇよ!お前が高校生活謳歌できるなんて神、いやお母さんに誓ってでもないね!」
「お前のお母さんって神以上だったの?笑」
このようなしょうもない会話をしているのが、何気に楽しかったりする。
紹介の途中だった。俺には幼稚園からの幼馴染がいる。
「今日から高校生っ!JKになったんだね!」
「葉月ってばはしゃぎすぎ笑」
「あーでも楽しみなんだもん!私、高校生活憧れていたから!」
そう言って俺と会話してるのは幼馴染の笠野 葉月である。容姿端麗、黒色の短い髪。背は小さい。俺から言うのもなんだが、中学校ではモテていた、らしい?
だが、俺は最近あまり葉月と話していない。葉月とは昔から縁があって仲良くしていたが、中学に入ってクラスが離れてからは距離が遠くなってしまった。
俺と宏太は門を潜ってクラス表がはられている掲示板へと向かった。
「俺は、三組か。特に知ってそうな奴もいないか……。あ、宏太は何組だったんだ?」
「あー、俺は一組だったわ。それより、渡!お前よかったな!今年は葉月ちゃんと一緒じゃあねぇかよ!」
宏太は俺の方を向いて声を荒げて言ってくる。俺も、もう一回クラス表をみると俺の名前の五人上に葉月の名前が書かれていた。
「葉月となるのはいつぶりだろう。まぁ何も起こらないさ」
「何言ってんだ!葉月ちゃんと最近話してないんだろ?なら、これはチャンスだ!お前からなんでもいいから話してみろ!」
「例えば?」
「ーー『今日はいい天気ですね』」
「会話続かねぇじゃん!」
俺と宏太はまたしょうもない会話をした後、校舎に向かった。
教室にはいると、一番目についたのは窓際で友達と楽しそうに話している葉月だった。葉月の話している姿をみると昔の葉月を思い出してしまう。
(変わってないな)
これが、俺の率直に思ったことだった。葉月と久しぶりに同じクラスになったが、関係は変わらないのだろう……。そう思っていた。
☆★☆
西陽が眩しく照る放課後、俺は帰路についていた。下を見ると、足元には桜が散っていた。その桜の上には靴の足跡がたくさん残っていた。
俺が前を見ると友達と別れて交差点を渡ろうとする葉月がいた。葉月は歩行者の信号が青になって横断歩道を渡っていると、交差点の奥から止まれるスピードとは思えないような速度で向かってくるトラックが見えた。葉月はスマホを触っていてそのトラックの存在には気づいていなかった。
(どうすればいいんだ!)
俺は葉月に声をかけるよりも先に、反射的に身体が走り出していた。
「葉月!」
「……っ!」
俺は葉月の背中めがけて手を伸ばした。
ここで葉月を助けないと後悔する……
俺は葉月の背中を押そうとしたとき
がくっっっ!
「なんでこんなところに石ころが、あ……」
トラックのライトが近づいてくる。ライトの光が俺と葉月を包み込む。
ドォォォン!
俺は石ころが原因でこけてしまい、葉月と一緒にトラックに轢かれてしまった。
☆★☆
目を覚ますと視界には木の枝葉が見えた。身体中に痛みはなく、柔らかい草のクッションが包む。
「はっっ!ここは一体……。俺はあの時トラックに引かれて死んだはずじゃ……」
「ここは一体どこなの……?」
葉月も意識を取り戻し、目をぱちくりさせていた。
なぜ俺たちはこんな場所にいるのか?
「葉月大丈夫か?」
「渡……。私は大丈夫だけど、あの時何が起こったの?そして、なんで私はこんなところにいるの?」
俺は葉月がトラックに引かれたことを話した。葉月はその話を聞くと絶句していて、顔が青ざめていた。
「私、死んだの……?でも、渡がここにいるっていうことはあなたも死んだの?どうして……?」
「俺は葉月を助けようとあの時飛び込んだんだ。でも、石ころのせいでこけてしまって葉月を助けられず俺も死んだ」
「そうなんだ……。私を助けようとしてくれたのね。ありがとう。そして、これからよろしくね。渡!」
葉月のよろしくという言葉に俺は元気をもらった。葉月は状況をすぐ飲み込んで、この世界で生きていくという決意を持ったのかもしれない。
「あぁ、よろしくな葉月!」
俺たちが互いに手を取り合って立った時、後ろからベルの音がした。俺たちはその音の方へ向かっていった。
森を抜けるとそこには大きな街が広がっていた。ベルは街で一番高そうな時計塔の音だった。街は現代のようなビルが立ち並んでいるのではなく、中世のヨーロッパのような街並みが広がっていた。車はなく馬車が走っている。レンガ造の家々が立ち並んでおり、電線や電波塔などはなかった。
「おいおい、これ異世界にきたんじゃないか!?現実の世界とは大違いだ!」
「嘘でしょ、まじで……」
「葉月行ってみようぜ!」
「そうね!この世界に来たからには街を見てみたいわ!私たちの街とは大違いだしね!」
俺たちは街へ行くことにした。見た限り、街は栄えていて見応えがありそうだった。
街に向かっている途中、石造りの遺跡らしき建物があった。その建物は普通の建物とは違い、結構な年月が経っていてところどころ壊れていた。
「なんだこの建物は?」
俺はその遺跡が気になり少し近づいた。遺跡内に敷き詰められている錆びた石に足を踏み込んだ瞬間、視界に黒い何かが映った。
「うっっっっ……!」
何かが刺さったような音がした。腹部を見ると何か鋭い触手のようなものが刺さっていた。少し経ってから脳も刺されたことを理解したのか、身体中に激痛が走る。腹部を抑えてみると、血が出てきた。
「………!」
腹部には大きな穴が空いていた。
「あなたたちは何をしにきた?」
「……………」
前を見ると何か黒服を身にまとった少女がいた。遠のいていく意識のかな葉月の方を見ると腰を抜かして座り込んでいた。
「助けて……くれぇっっ.....」
「どうして、どうしてまたこんなことになるの……。渡、死なないでよ……」
葉月はこんな俺を見て嗚咽をあげて涙を流していた。俺また死ぬのかな?せっかく異世界転生したのに。こんなすぐに死ぬなんて……
消えていく意識の中で俺の視界には奥から人が馬に乗った騎士のような人がきていることに気づいた。
「『エターナルクリア』ーー!!」
突然誰かの叫ぶような声が聞こえた。しかし、俺の意識も限界に達しており、これ以上、瞼を開けられず、俺は意識を失ってしまった。
お読みいただき、ありがとうございます!
初投稿だったのでどこか変になってるところや間違ってるところがあったらすいません。1話目なのに文章が少ないのは多めに見てください…




