初歩的な魔法でも使い方次第でめっちゃ便利になる
先へ先へモンスターを倒しながら進んでいく俺たち、モンスターをそこそこ倒しているので今俺のLvは5だ。
ちなみにエルメスは10だった・・・・・・・これが差ってやつか・・・・・経験の。
「ここが・・・・・あの化け物がいるところか・・・・」
「あぁ・・・・あそこに姫が・・・・」
俺たちが見上げるのは山の奥にあった祠だった。
・・・・・・よくゲームでも見るようなRPG系のやつに似てる・・・・・
「よし・・・鷹野君、ここからは慎重に行こう」
「あぁ・・・・」
俺は返事をして化け物がいる祠へ進んでいった。
«祠»
中は薄暗く結構広い。どれぐらいだとエルメスが持っている剣でもそこそこ壁などに当たらない位広い。
「結構広いな・・・・・」
と俺は木の棒と『フレア』で作った即席松明を持って進んでいく。
「・・・・・!気をつけて、鷹野君!」
っとエルメスが言うと剣を抜いて構えた。
「!」
そこに現れたのは槍を持った二足歩行の位の犬が数匹現れた。
「あれって?」
スチャッと音をたて俺は左手に松明を持ち右手に短剣を持って構える。
「恐らく・・・・あれは『ポーン・ウルフ』だ。数匹で活動するモンスターだが・・・・・多分化け物の手下だろうな・・・・・一匹一匹は弱いが油断しないで!鷹野君!」
「あぁ・・・・」
そう返事をして『ポーン・ウルフ』達の討伐を始めた。
「はぁぁぁぉぁ!!『踏み込み切り』!!」
ダンッと音をたてて勢いに振りかぶった剣で『ポーン・ウルフ』が3匹ぐらい切られ吹っ飛ばす。
「うわぁ・・・・凄・・・・」
敵の残骸をみてエルメスの戦闘に驚きと恐怖と感心が混ざった表情をした。
「・・・・・・なら尚更負けてたまるか!」
そう言い俺は短剣に『スパーク』を唱えると、剣がバチバチッと電撃が走り襲いかかった敵に切りつける、すると敵は感電して「ギャパァ!?」っと断末魔をあげて倒れる。
「よし!・・・・漫画とかゲームであった事が最初だが上手くいった!」
「フンッ!・・・・・・へーそんな使い方があったんだ・・・・恐れ入ったよっ!」
エルメスは俺の発想に感心しながら敵をぶった切る。
「・・・・!あぶねぇ!」
「!」
エルメスの後ろに敵が潜んでいたことに気がついた俺は短剣に『エアロ』の魔法を唱え、敵に目掛けて短剣を投げる。すると『エアロ』の魔法で風が纏い音速並の速さで飛んでいき、敵の首を貫きそこから血が吹き出し倒れる・・・・・恐らく最後の敵だっただろう。
「・・・・・・ふぅ・・・・危なかった・・・」
「すまない・・・・・少し油断していた・・・・ありがとう鷹野君、はいこれ」
とエルメスが敵に突き刺さった短剣を取り、俺の所へ返す。
「あぁ・・・・あんがと・・・・」
「にしても・・・・鷹野君、よくそんな方法で敵を倒したよね~私ビックリしちゃった!」
「まぁ・・・・ある本を元としてますからね」
「もしかしてさっき言ってた『漫画』?とか『ゲーム』?のことかしら?」
「・・・・・・まぁそうですね」
「へぇ~そんな書があるんだ・・・・・一回見てみたいな~」
「この世界にはそんなものはないかと・・・・・」
「なっ・・・・・なん・・・・・だと・・・・・」
(そらそうだろ・・・・・だってこれ俺がいた世界のことやし・・・・)
地面に膝と手を置きガッカリしているエルメスの横に呆れた目で見ている俺だった。
・・・・・・めんどくさいんで先に進みましょう。
先へ進んで着いたのは明らかに他と比べると大きい部屋に着いた。
「なんかやけに広い部屋が出てきたな・・・・・」
「気をつけてね鷹野君、こういうのは強い敵がいるって相場で決まっているわ」
「何唐突にメタってんだ、おい」
と急にメタ発現をしたエルメスに突っ込む俺、その時ドッシーンッと音が出て上から何かが降ってきた。
「なっ!?」
「こ・・・・・こいつは!」
土煙がはれるとそこにはまるでゴリラみたいなモンスターが現れた。
急に現れたモンスターに驚いていた俺たちは急いで武器を持って構えた。
『ゴガァァァァァァァァァ!!』
野獣の雄叫びをあげて、俺たちに襲いかかってきたのだった。
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