怖い話~金縛り
ゲラゲラコンテスト2用の漫才
ボケ=ボ、 ツッコミ=ツ
ボ「まだまだ暑い日が続いており、寝苦しい夜が続いてますね」
ツ「そうだね。僕も朝起きると寝間着がびしょびしょだったりするよ」
ボ「そんな中ね。最近、金縛りに合うことが増えてきたんだよ」
ツ「それは怖いね」
ボ「でね。そんなある夜、だいたい2時過ぎたくらいかな」
ツ「所謂、丑三つ時だね」
ボ「ああいう時って不思議なもんでね。頭が冴えるんだよ。でも体は動かない。あー怖いと思ってると」
ツ「あー嫌だね怖いね。どうなったんだい」
ボ「お腹の辺りがズンっと重くなってさ、恐る恐る目をそちらに向けると白くぼんやり光るお爺さんがいるんだよ」
ツ「それでそれで」
ボ「お爺さんが口をもごもごさせて何か言っているからね。耳を良く澄ませて聞いてみると『ま...まりも』って言うんだよ」
ツ「まりも!...まりもってあのマリモだよね」
ボ「それだけ聞くと意味がわからないじゃない。でね、俺ね。マリモ飼ってるのよ。ピンっときてね。朝起きてから確認してみたわけよ。そしたら、なんとね。マリモが1つから2つに増えてたんだよ」
ツ「どうでもいい。お前がマリモ飼ってることもどうでもいいし、2つに増えたこともどうでもいい」
ボ「えっ怖くない?」
ツ「全然怖くないわ」
ボ「で、またあくる日ね。夜中に急に金縛りにあって目が覚めたんだよ。すると今度は淡く光るね。お婆さんがお腹の上にいるわけよ」
ツ「今度はお婆さんなんだね」
ボ「そう、髪の毛が七色に染められているお婆さん」
ツ「えっそんな奇抜な髪の色したお婆さんなの?」
ボ「そこ食いつく?別に昨今そんな人もいるでしょう」
ツ「いるかなぁ、そんな人?」
ボ「話を続けるよ。で、そんな七色の髪をしたお婆さんがね。何か言っているわけよ。耳を澄ませて聞くと『左の胸ポケット...』っていうわけよ」
ツ「おーなになに」
ボ「でもさ胸ポケットのある服なんて結構あるわけじゃん。朝起きてからさ何のことかなって考えてるとピーって洗濯の終わる音がしたからさ、開けるとティッシュまみれになってたんだよ」
ツ「その流れは読めてたわ。全然怖くないね」
ボ「そうかな。怖いと思うんだけど」
ツ「むしろ示唆してくれてるんだから有難い部類のやつだよ」
ボ「じゃあ、次は本当に怖かったやつを言うよ。」
ツ「まだあるんだね。いいよ」
ボ「あれはね。俺がお昼寝をしていた時の話なんだけど」
ツ「あぁ、もう夜中の話でもなくなったんだね。いいよ、続けて」
ボ「まぁ、それでお昼寝をしていると例の如く、金縛りにあうわけよ。ズンっとお腹に重みがかかってね。思わず、うっ...って呻いちゃうくらい衝撃が走ったんだ。そこには子供が腹の上にいるわけよ」
ツ「いいよ、いいよ。ここまではいいよ」
ボ「で、その子供がさぁ、スーッと俺の耳元まで来て、『おじちゃん、お小遣いちょうだい』っていうわけよ。俺、内心ガクブルよ」
ツ「ほう、それでそれで」
ボ「起きてからさ、姉貴の子供たちにお小遣いあげたんだ」
ツ「何の話やねん。金縛りで怖いって話だったでしょうが。それが真っ昼間で子供にお小遣いあげた話。どこが怖いんだよ。」
ボ「俺の財布が寒くなって、怖いって話だよ」
ツ「あぁ成る程ね。って、もういいわ」