77.◆第6章「見えないチカラ」あらすじ・(67〜76話)
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第六章「見えないチカラ」
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■第一〜五章までのあらすじは、「66.◆第五章『地獄から這い上がるために』あらすじ」など、をお読みください。
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(基本的なあらすじ↓)
異世界ネイチュに送られた高校1年の憂理は、ネイチュの完全支配を企むアルマ帝国の皇太子アキと形だけの結婚をする。
ネイチュに来たことで強い魔力を得たものの、処女を失えば魔力も失われてしまうことから“処女の妃”と呼ばれた。
またアキの道具となり従わない町を魔力で破壊したことで “破壊の妃”と恐れられた。
憂理はアキの計画通り、アキ本人とその側近であるラセンおよびサジンと連携して、対立する神官イシュリンが率いるレジスタンスの拠点であるドーム・リバティーを破壊した。
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憂理は、幼なじみの飛翔との仲を嫉妬したクラスメイトの愛流によって魔力でネイチュに送られていた。
その際、“女として誰からも愛されないもの”を押しつけられた怒りと屈辱から、必ず元の世界へ戻って愛流に復讐すると誓う。
そのためには、憂理をかばったことで同じくネイチュに送られたものの、対立するレジスタンスになっていた飛翔と抱きあっていた恋心すらも捨てると決めた。
アキとは、互いの復讐のために、相手を利用する冷めた関係のはずだったが、いつしか芽ばえた愛を認め、思いあう仲になる。
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(第六章のあらすじ↓)
『憂理、カタルタの宮殿で待っている。愛流』と書かれた手紙を憂理よりも先に手に入れたアキは、海を見下ろす岬にある宮殿を訪れる。
そこで愛流と対面し、現在の皇帝を倒し自らが皇帝となる野望を叶えるため、その方法を知る愛流を妃にすると約束する。
その証拠として“憂理との結婚指輪”である金の指輪を渡し、彼女を抱いた。
心配して待っていたシャビエルの宮殿で、カタルタでのアキの裏切りを知った憂理は自らの金の指輪を床に叩きつけアキに返し、結婚を破棄する。飛翔を頼ってレジスタンスの第二のドーム・スプリングへ逃れた。
憂理は、自分を捨てたアキたちアルマと対立する存在となるためレジスタンスになり、彼らとともに皇帝を倒すため必要な“見えない神殿”にある聖なる玉を探すことにする。
だが、その真の狙いは自分をネイチュへ送ったこと、体に誰からも愛されない侮辱的な醜い傷をつけられたこと、そして夫だったアキを奪われたことで、怨みが重なる愛流に復讐することだった。
憂理は、飛翔やイシュリンたちと“見えない神殿”の情報を求め海辺の町キリアへ行く。そこでナジという老人から“見えない神殿”が海のように深い水底にあり、内部に入れるのは処女だけだが、入っている間は特別なちからが使えなくなることを聞く。
また、ナジは、アキが15歳のときカタルタの宮殿の前の広場で他の皇子たちと戦わされ、それを皇帝や高位の貴族たちがベッドで楽しむためのショウにされた被害者だと話し、皇帝を倒しアキを救うよう頼む。
イシュリン以外のレジスタンスたちは憂理を含め、その話のようにアキを気の毒な者だとは考えず、アルマより優位に立つために聖なる玉を手に入れようと、カタルタの海およびマンゲールの湖を捜索する。
飛翔は指定されたエリアの海でひとり、それに当たっていたが、そこにアキが現れ“この世界に来てからの憂理の裸を見たことがあるか”と問われる。
処女の憂理をアキがもてあそんだと思いこんだ飛翔は怒りに震え、アキと戦い撃退した。
だが、アキが去ると波間に薄いタイルが漂っており、そこに書かれた文字を読んだ飛翔は蒼白になり、憂理が愛流への復讐にこだわる理由を知った。
そのアキは海の中心に転移し“朝焼け”に向かう。そして指輪のない左手の薬指に長く口づけた……。
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↑ここまでです。
第七章「裏切り者の名は」
……
に続きます。
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第七〜八章(最終章)は、いよいよクライマックスです!
第七章の“あらすじ”ページはありません。
ふたつ続けて、お読みください。
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読者さまのおかげで五ヶ月強、76話も連載してこられました。ありがとうございます!
本編は、あと20話です。
終わってしまうのがちょっと寂しい気もしますが、最後までおつきあいくだされば幸いです。
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✰ハピエンです。
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次回は、2月1日更新。