22.◆第1章「私は必ず復讐する」あらすじ(1〜21話)
===
第一章「私は必ず復讐する」
===
高校一年生の女子・憂理は、隣家に住む同級生の男子・飛翔ときょうだいのように育った。
飛翔は、スポーツに長け、クラス中から“王子様”のようだと慕われた正義感の強い男子だったが、同じクラスの女子・愛琉は、ルックスを鼻にかけて“お姫様”を気取っている女子で、自分が飛翔にふさわしいとの考えから、飛翔と幼なじみでいる憂理を妬ましく思っていた。
ある日の放課後、愛琉は憂理を校舎裏に憂理を呼び出し、謎の男から教わった魔法で消しさろうとする。
そこへ飛翔が通りかかり、憂理を救おうとして、共に今までいた世界から消されてしまった。
***
ネイチュと呼ばれる異世界に飛ばされた憂理と飛翔は別々の場所に降ろされた。
ネイチュでは強い魔力を持つものが高い地位についていたが、異世界から来た者ははじめから特別に強い魔力を持つことができた。
憂理はネイチュを支配するアルマ帝国の皇太子・アキの宮殿に降りたうえに、強い魔力があることから、アキの妃になった。
だが、異世界から来た少女は処女を失うと魔力も失なわれるため、憂理は“処女の妃”だった。
さらに、“女として誰にも愛されないもの”を愛琉から押しつけられたことで、憂理は、元の世界に戻って愛琉に復讐することを誓う。
アキが皇帝になることで、元の世界へ戻ることが可能になると知り、憂理はアキの“道具”になって、アルマに逆らう町を次々と魔力で破壊していった。
そのことから、“破壊の妃”とも呼ばれ、人々から恐れられた。
アルマに抵抗する勢力として、ネイチュの七割をしめている広大な深い森に潜む、神官イシュリンが率いるレジスタンスがあった。
その拠点であるドーム、リバティーは、イシュリンの結界で防御されており、魔力で外部から激しい攻撃を加えても傷つけることが出来なかった。
町を魔力で破壊しようとしていた憂理は、レジスタンスになっていた飛翔と再会する。
“破壊の妃”の憂理をこれ以上アキに利用させないため、飛翔は憂理をドームに入れて、神官イシュリンに会わせる。イシュリンは憂理を受け入れる。
憂理と飛翔は互いを愛する気持ちがありながらも気持ちが噛み合わずにいた。
ドームの外に現れたアキが近くの町の破壊を繰り返したため、イシュリンは飛翔らを連れて、アキに攻撃をやめるよう説得する。
だが、拒絶するアキから激烈な魔力を行使され、その防御に疲労する。
イシュリンが疲労したことでドームの結界が弱まり、潜入していた憂理が内部から穴を開ける。
憂理がその穴から逃れると、アキの忠臣ラセンが待ち構えており、強大な魔力を穴からドーム内へ噴射する。
憂理はドームを壊すためにアキが潜入させたスパイだった。
アキの策にはまったドームは破壊されて火の海と化した。
***
憂理とアキは互いの復讐のために相手を利用する“偽りの夫婦”だった。
憂理は飛翔を裏切りつつも思いを変えられずにいた。
だが、多くの人々を機械のように殺すアキが、強い自責の念にとらわれて血を吐く現場を見てしまう。
憂理は苦しむアキに心が揺らぐ。
===
↑ここまでです。
===
第二章「レジスタンス第二のドーム・スプリング」
……
に続きます。
===
☆年齢
憂理/16歳
アキ/20歳
サジン/22歳
ラセン/35歳
ーー
飛翔/16歳
イシュリン/20歳
ワイク/29歳
オーヤ/25歳
===
☆ちなみに、
レジスタンス側は、
飛翔をのぞいて、
イシュリン、ワイク、オーヤと
カタカナ名ですが、
アルマ側は、
憂理のほかに、
アキ(秋)、ラセン(螺旋)、サジン(砂塵)で、
漢字の読みになっています。
(イントネーションは皆、一文字目が強いです)
===
☆ハピエンです。
===