第二話
(´-`).。oO
「ざわざわざわざわ」
割と広めな教室にいつもと変わらぬ声が聞こえる。
喧騒………とも言えるか。
特に気にもしないケンジは、今日も窓の外でかめ〇め波の練習をしていた。
「ケンジ君教室に入ろうか!?」
エミコも、相変わらず。
平和な教室に、悪夢が訪れるのはこの3秒後ほどであった。
―――ガラガラガラ。
教室の扉が引かれ、青いジャージにシーパンを履き、腰のあたりまで髪を伸ばした若い女性がやって来た。
通称、さっきー。
「ケンジ〜〜、早く戻らないと留年にするぞ〜」
「はっ!」
神速で席へと戻るケンジ。
「とりあえず、耳に刺したバラはとろうかケンジ君」
エミコは冷たい声を浴びせる。
ケンジは何も言わずそのバラを胸ポケットにしまう。
「はいじゃあ今日は自習ね。私出張なんでね」
さっきーの一言で教室は歓喜した。
様に思えたがそれは皆心内だけの事にした。
「それじゃあケンジ君勉強を…………ってケンジ君!?」
ケンジはニヤニヤニヤニヤしていた。
「ど、どうしたのケンジ君」
困惑しながらもケンジに理由を問う。
「いやな、それがな、あのな」
勿体ぶるケンジ。
「うん、どうしたの?」
軽いイライラ混じりに聞くエミコ。
「何でもないんだ」
エミコはケンジのノートを引き裂いた。
(っ'ヮ'c)ファァァァァァァァァァァwwwwww