第1話
ケンジはケンジ。
エミコはエミコ。
「ねぇねぇケンジ君」
白いTシャツにジーパンというラフな格好をした少女が話しかける。
「なに? エミコ」
エミコは続けた。
「なんでこれから学校なのに空に向かってパンチし続けてるの?」
ケンジは空にパンチをしながら返した。
「理由など………ない!」
「何格好いい感じで言おうとしてんの!?
全然格好よくないからね!? むしろこれは一緒にいたくない不審者だからね!?」
ケンジはパンチを辞めた。そして学校へ歩き始めた。
「あ、ようやく分かってくれたんだ」
エミコは軽い安堵を感じながら共に歩いた。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
「ど、どうしたのケンジ君!?」
ケンジは地面に膝まづいた。
「今ここが地球のおっぱいに当たる気がする」
―――がふっ!
エミコは寸分違わず即座に蹴りをケンジの腹めがけ入れた。
「エミコ………、きっとそこは地球のいん……」
―――がはっ!
エミコは寸分違わずケンジに衝撃波を放った。
「………ふっ、そんな攻撃私には通じない!」
ケンジは立ち上がってマントを払うように手を払った。
「ケンジ君………、生まれたての小鹿みたいになってるよ(笑)」
エミコは手を差し出した。
ケンジは手を取り、立ち上がる。
「悪いなエミコ。感謝する」
「ケンジ君…………」
「エミコ………」
「こんなことしてないで早く貸したら金返せよ」
「いいぜ、ほらよ…………」
ケンジはガムの包み紙をエミコに渡した。
「エミコはケンジの骨を3本ほど二つにした!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」
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