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晴れのちFine!  作者: はれのむらくも
第18章  雹【Ordeal】
279/300

 第18章のデータベース

第18章に登場した、キャラクターや世界観の紹介です。



【既出登場人物】

<ファイン、クラウド>

 過去に登場した章:第1~17章


<レイン>

 過去に登場した章:第7~15章、第17章


<ニンバス>

 過去に登場した章:第2章、第3章、第10章、第14章、第17章


<タルナダ、トルボー、ヴィント、ホゼ>

 過去に登場した章:第2~5章、第17章




<カラザ>

 過去に登場した章:第2、4、6、7、11、12、14~17章


<ミスティ>

 過去に登場した章:第4~7章、第9~11章、第14~17章


<ザーム>

 過去に登場した章:第5章、第7~11章、第14~17章


<ドラウト>

 過去に登場した章:第9~11章、第17章




【世界観・魔術を構成する8つの属性】


<天魔・水属性>

水属性の魔力は最も"静動"を司る。

流れる水によって力を生み出すこと、凍らせた水によって静止現象を顕現することを主な用途とするこの魔力は、流動性と凍結による静止を共に為せる属性として、静と動の操作を本質とする。また、強い力で万物を押し流す力を持つその本質から、治癒の魔術にあてられる際には、病魔などを体外に流して体を浄化するはたらきを主に為す。汚れてしまった傷口に施しても、害を為すものを洗い流す消毒効果がある。

対極にあるのは火属性で、それとは強く打ち消し合う。火の魔力は激しく侵略し、対象を破壊することを司る属性であり、破壊されたものは動かなくなるため、動から静の一方通行を為す魔力だからである。そのため、静動の可逆を概念の主軸に置く水属性の魔力とは相性が悪いのだ。


<天魔・風属性>

風属性の魔力は最も"加速"を司る。

強い勢いを魔術そのものが持ち、それが対象にも大いなる速度をもたらすのがこの魔力の特徴で、その一点においては他の追随を許さない。治癒の魔力に適用される際には、対象を傷つけずして強い力を加える魔力として、苦痛や痛みを負傷者や病人の肉体から退けてしまう。

土属性と対を為す属性であり、不動を司るその魔力とは打ち消し合う関係。動を促すことを本質とするこの魔力は、どっしりとその存在の座標を不動とする土属性とは真逆である。


<天魔・雷属性>

雷属性の魔力は最も"結合"を司る。

稲妻は天と地を結ぶ一筋の光という、決して触れ合わぬ二つのものに目に見えた接点を現す、大自然の神秘の一つとされる。この属性の魔力が生み出す魔術も、結合という本質から大きく逸脱したものは無く、放った稲妻の魔術がどこを発射点にしようとも、不思議と術者に対象に直撃したかどうかの"手応え"が伝わりやすい特性がある。治癒の魔力に用いた際には、その結合力で以って怪我を治すことに、具体的にははずれた骨や裂けた筋肉を引き寄せ合う性質を現す。

結合とはすなわち、二つ以上の個があって初めて成立する概念である。独立性がその本質たる木属性の魔力とは対を為し、その魔力とは打ち消し合う。


<天魔・光属性>

光属性の魔力は最も"斥力"を司る。

戦闘において行使される光の魔術は速度に秀で、他のどの属性の魔術よりも基本速度の速い武器となる。それはこの魔力による魔術が、他の魔力の追随を許さない斥力を上乗せされて放たれるからである。同時に斥力という物理的な力を本質の一角に担うため、強いエネルギーを持って敵を焼く破壊力を伴う強みもある。治癒にこの魔力を用いた際は、あまり表面的な変化が現れない。斥力を司る光の魔力が対象から退けんとするのは、怪我や痛みや病魔ではなく、"厄"や"心労"といった概念的なものであり、医療用の魔術としてではなく、所謂お祓いやカウンセリングなどといった用途としての方がその本質に沿っている。

引力を司る闇の魔力と逆の立ち位置にあり、打ち消し合う。


<地術・火属性>

火属性の魔力は最も"破壊"を司る。

シンプルに対象を強襲、侵略し、呑み込み破壊していくことがその本質。一方で、熱をその破壊力の根源に持つ属性でもあるため、それを治癒の魔力に適用する際には、驚くほど正反対の恩恵をもたらす。熱とはつまりエネルギー、対象に熱とエネルギーをもたらし、弱った体に体力を与える効果を生み出すのだ。

破壊とはつまり、対象を亡骸あるいは残骸に変えることであり、対象を今後永遠に動かぬものに変えることとほぼ同義である。よって静を結末において可逆を為さないこの魔力と、静と動の両立を本質とする水の魔力は、本質的な対を為し打ち消し合う。


<地術・土属性>

土属性の魔力は最も"不動"を司る。

大きな質量を伴う岩石や土の塊を操るその魔術の多くは、一度発動させた運びに対し、柔軟性を持たせた操作を後に施すことが困難である。よほどの術士でそれを為せる力量である者でなければ融通性に欠けるが、堅固さと重みを持つ他の魔力にない特徴は、そんなデメリットを余りある魅力で補っている。治癒の魔力に用いられる際には、崩れ行く欠けた肉体を補う部分を作り、再び生存を不動とする肉体へと戻そうとするはたらきを為す。

加速、ひいては動を促すことを本質とする風属性とは、真逆の属性として打ち消し合う。


<地術・木属性>

木属性の魔力は最も"独立"を司る。

この属性の魔力によって生み出されたものは、他の属性の魔力で生み出されたものとは一線を画し、術者の意志とは独立した個なる生命として現存し得る。その生み出された新存在の生命力は術者の魔力に依存するとはいえ、生命そのものをこの世に顕現するこの魔力は、他の魔力には無い神秘性を持っていると言えよう。治癒にこの魔力を用いた時も、対象の肉体のみならず魂にも活力を与え、概念的な意味での生命力をもたらすことが出来る。魂にも活力を与えられるということは、治癒対象の魔力をも回復させられるということである。

対を為すのは雷属性の魔力。二つ以上の個の結合性こそが本質の雷の魔力と、独立した存在の象徴でもあるこの属性は反発し合い、打ち消し合う関係にある。


<地術・闇属性>

闇属性の魔力は最も"引力"を司る。

あらゆるものを引き寄せる引力を生じさせるこの魔力は、物理的に世界へ介入することから、他者の魂を手元に引き寄せたり、魔力を吸収するなど抽象的な事象まで、あるいは他者の魔術の矛先を曲げたりと幅広い用途を持つ。治癒の魔力としては、加減の難しい引力が人の肉体の結合には優しくない部分が強く、あまり実用的ではない。ただし、練達の術士が緻密な魔力の調整で以って、その引力を人の肉体にもたらせば、超引力によって並ならぬ結合力を得た肉体が、超人的な不滅さを誇る結果に繋げることも可能である。

斥力を司る光属性とは真逆の属性であり、打ち消し合う関係にある。


<治癒魔術を俗にまとめ>

水属性:消毒あるいは病を退ける   風属性:鎮痛効果

雷属性:脱臼や裂傷に効く      光属性:治癒よりもお祓い向き

火属性:体力回復や疲労を取る効果  土属性:血肉の修復

木属性:生命力補填や魔力の回復   闇属性:治癒よりも肉体強化向き

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