第14章のデータベース
第14章に登場した、キャラクターや世界観の紹介です。
【既出登場人物】
<ファイン、クラウド>
過去に登場した章:第1~13章
<レイン>
過去に登場した章:第7~13章
<スノウ>
過去に登場した章:第9~13章
<カラザ>
過去に登場した章:第2章、第4章、第6章、第7章、第11章、第12章
<ミスティ>
過去に登場した章:第4~7章、第9~11章
<ザーム>
過去に登場した章:第5章、第7~11章
<ニンバス>
過去に登場した章:第2章、第3章、第10章
<ブリーズ>
過去に登場した章:第4章
【世界観】
<地底王オゾン>
千年前に実在した史実上の人物。故人。
天人陣営と地人陣営が覇権を懸けて争った、太古の天地大戦において地人達の王であった存在。比類なき実力と、それに基づく統制力の持ち主であったらしく、数多き地人達を纏め上げて天人陣営と真っ向ぶつかり合った王者と語り続けられている。当時の天人達も、オゾンを討伐することは困難が過ぎると判断し、現在はクライメント神殿が建てられている場所の地下深くにオゾンを封印し、オゾンはその後数年の時を経て地の底で絶命した。オゾンが封印されたことで天地大戦が終結した、つまり地人陣営が天人陣営の前に屈したということからも、いかに彼の存在が太古の地人達にとっての大きな柱であったかは伺い知れるというものである。
地の底で命を失ったはずのオゾンだが、その魂は現在もクライメント神殿の底に、無念と憎悪を膨らませながら留まっているという。現代、"アトモスの遺志"はこの魂を発掘、獲得し、彼の魂の力を、革命を為すための強力な武器として利用する計画を綿密に立ててきた。
<古き血を流す者・蟻種>
蟻の血をその身に流すエンシェント。長らくエンシェントであることが語られてこなかったザームだが、彼はこの部族に該当する。
小さな体で自分よりも大きなものを運ぶ蟻よろしく、体躯に他者ほど大きな特徴が見られはしない割に、人間離れした怪力を擁する血族である。足腰から腕力、脚力まで分け隔てなく強く、身体能力の高いタイプのエンシェントの中では癖の目立たない方。これは、脚力に特化した蛙種や、背面部分の防御力に特化した蝸種、体が大きくなりがちの牛種には無い強みである。
余談だが、この血族は無性に異性にモテるらしい。蟻はフェロモンを道しるべ代わりに撒き散らす生き物だが、そのせいかこの血筋の持ち主は当人も知らず知らずのうちに、異性に呼びかける何らかをやんわり発する体質であるそうだ。そのせいもあるのか、隠密行動にはやや不向き。
※蟻が巣の穴を塞ぐと雨が降る。
<原種>
人にあらざる命の血をその身に流す者という存在でありながら、古き血を流す者とははっきりと一線を画す存在。
千年前には数多く実在していたらしいが、幾年も経ち過ぎた現在には、当然現存者は皆無のはずである。しかしカラザとアストラはジェネシスの名を冠する人物らしく、つまり彼らは千年前からずっと生きてきた、人とは思えぬ寿命の持ち主のようだ。当然、ジェネシスのすべてがそうした長寿の持ち主であるわけではなく、カラザとアストラは特別、千年の時に耐え得る命を実現する血を擁した血族ということである。
その本質は未だ語られきっていないが、(一応不可能なことではないにせよ)現存している今の総数以上に増えるような存在ではないようだ。アストラ亡き今、ジェネシスはカラザのみと考えてよい。
<原種・蛇族>
蛇の血をその身に流す血族の祖。カラザがこれに該当する。
わかりやすい一面を語れば、蛇の鱗と皮膚で全身を包み上げたり、脚を含めた下半身を蛇の一本胴体に変えるなど可能な模様。蛇は変温動物ではあるが、恒温動物の人間でもあるため、寒さなどに対する弱味は無い。下半身を蛇体に変えることは、人の脚と比べると不便なようにも思われるかもしれないが、むしろ脚を上げるなどする必要なく前に進めるし、跳躍力などでも人体の脚と遜色ない力を発揮できるため、その体を使い慣れたカラザにとっては利点の方が目立つようだ。
あまり肉体的に大きな強化は見られないが、この血族の最大の強みは長寿をもたらし得る血族であること。元々若い頃から優秀な術士であったカラザだが、千年以上も生きてきた中で積んできた人生経験の賜物か、術士としての実力は現代において反則級のそれになってしまっている。カラザは千年経っても若作りな風貌だが、脱皮する蛇の習性と、それが何らかの関係を持つということなのだろうか。
※蛇が木に登れば雨。
 




