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晴れのちFine!  作者: はれのむらくも
第1章  晴れ【Friends】
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 第1章のデータベース

第1章に登場した、キャラクターや世界観の紹介です。



【登場人物】


<ファイン> ※混血種

青みがかった銀髪ふんわりツインテールが特徴の女の子。16歳。

物腰が柔らかく、親友のサニー以外には敬語混じりで話す。良く言えば誰にでも優しく、辛く言えば人に気を遣いすぎる傾向にある。常に隣にいる親友がぐいぐい引っ張ってくれるタイプであるため、比較して引っ込み思案そうに見られがちだが、主張ははっきりしたタイプであり、決断力や行動力にはむしろ富んだ方である。それゆえ行動が前のめりになることも多々あり、抜けたところがある点も相まって、自分の行動に端を発して自分が追い込まれ、結果おろおろすることも多い。

天人と地人の混血児であり、天人のみが使える水・風・雷・光の魔術も、地人のみが使える火・土・木・闇の魔術も、いずれも使うことが出来る。


<クラウド> ※地人

人間離れした身体能力を持つ、迷彩バンダナを常に額に巻く少年。16歳。

ふとしたきっかけでファインと出会い、行動をともにすることになる。喧嘩慣れしているのか相当な実力を持ち合わせているが、性格は穏やかで、細かいことにはこだわらず、だいたいのことはおおらかに許容できる器の持ち主。ファインが天人と地人の混血児だと知っても、縁を重視し別れを切り出さなかったことからも、やや人情家よりの性分をしていると言えそうだ。どんな状況にも焦らず対処できる冷静さを常に持ち合わせているが、女の子との付き合いには今まで恵まれてこなかったようで、そっち方面にはいくらかそわそわする側面もある。

地人であるが魔術の心得には疎い。ただし、生活用に火の魔術ぐらいは多少扱える模様。


<サニー> ※天人

橙の道着に紫の下衣、黒帯つきというファイトスタイル全開の少女。17歳。

ファインの無二の親友であり、旅の中にあって常にファインを先導する立場。非常に気が強く、名高い戦闘魔術師を相手にしても怯まず、煽り返すほどの豪気さを持つが、一方で(自分の思う)女らしくない自分に対するコンプレックスを持つ面があり、そちらには弱気。対話の重要性を熱く語るだけあって社交的であり、加えて頭の回転が早い上で思慮に富んだ考え方も出来るため、コミュニケーション能力には非常に秀でていると言えよう。

生まれは天人、水・風・雷・光の魔術を行使し、戦闘時には大人の男も顔負けの実力を発揮する。遠隔攻撃より近接戦闘を得意とするタイプのようだ。


<マラキア> ※天人

真っ黒な司法官のような服に身を包む、白髪の青年。25歳。

天界上級魔術師という肩書きを持つ戦闘魔術師。これまでの人生、師を除いて殆どの相手に負け知らずで来ただけあって、自信に釣り合う実力の持ち主である。イクリムの街の町長、カルムの側近を務め、彼の横暴に力添えする形で自分も好き勝手していた。極めて冷徹、サニーとの交戦では殺傷能力の高い魔術まで放つ非情さも見せたが、一方それでも圧倒されて敗北された現実を見て、権力を捨て、見識を深めるための旅に出かけるなど、建設的な考え方が出来る視点は持っているようだ。性格はよくないが、天人にしては、話せばわかる方である。

生まれは天人、特に水(氷)と風の魔術を得意とする。遠距離攻撃と自在な動きを可能とした立ち回りで、安定した戦いを見せる。


<カルム> ※天人

小太りで背が低く、しかしゴージャスな着飾りが目立つ、イクリムの街の町長。40歳。

何かにつけて自己顕示欲が強く、鞭や暴言を振るって地人をいじめるのが日常茶飯事。典型的な天人至上主義の天人である。それゆえ街の地人達には相当に嫌われているのだが、マラキアという非常に強い用心棒が常にそばにいたため、誰も彼の横暴を止めることが出来なかった。本編中ではファインの生脚三角締めに失神させられた以外、特に痛い目を見ることもなかったが、マラキアが彼のもとを離れていってしまった今後は、かなり危うい立場である。マラキアという最大の盾がなくなれば、今までの恨みをと暴徒化しかねない者が、街には山ほど潜伏しているからだ。

天人だが戦闘能力は皆無。身の安全は、優秀なボディガードを雇うことで固められている。




【世界観】


<天人と地人>

千年前の"天地大戦"という戦役で、天人側が勝利して以来、この世界では常に天人側が優位な立ち位置にある。生まれだけで人生競争のスタート地点から違う現実に不満を抱く地人も多いが、あまりに長くこうした風潮が続いてきたため、それが普通として特に不満を表面化させない地人も多い。ただ、時にこんな風潮を打破し、地人が天人と平等な権利を得られるようにするため、あるいは地位の逆転を目指し、地人側が革命を目指して蜂起することもある。数年前には魔女アトモスが多数の地人を率い、大規模なクーデター活動を行い、天人の支配体制を打ち崩す寸前にまで至った。


<混血種>

両親が天人と地人であり、その血を半分ずつ持つ者。

天人の魔術と地人の魔術の両方を使えるのは、この世界において非常に有力な才覚だが、代わりに世間の風当たりはきつい。天人は、下賎な地人なんかと結ばれた天人をひどく毛嫌いし、その絆の結晶とも言える混血種を非常に嫌悪する。そんな混血種と仲良くしていると、その人も天人にきつい仕打ちをくらうため、地人も混血種とは関わりたがらない。ファインが混血種だと知った上で、それでも友達のままでいようとそばにいるクラウドのような人間は、この世界においては相当に珍しい存在である。


<イクリムの街>

クラウドが過ごしていた街であり、ファインとサニーが旅すがら立ち寄った場所。3人が出会った地と言える。

天人至上主義の町長カルムが治めているため、天人には住み心地がよく地人には肩身が背間合い街だが、この世界の町村はどこもだいたいそんなものなので、世界規模で言えば普通の平穏な街である。天人は天人同士、地人は地人同士の係わり合いを重視し、あまり互いに干渉しないスタンスであるため、棲み分けが上手くいっているのはいい構図だと言える。また、気難しい町長の機嫌を損ねてはまずいという認識は、天人地人問わず街じゅうにあるため、その意識の統合によって色々かみ合っている側面もあるだろう。共通認識が一つでもあると、埋めようのない溝がある間柄でも、ほんの僅かでも本来以上に、互いに優しくなれたりするのである。

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