第7章のデータベース
第7章に登場した、キャラクターや世界観の紹介です。
【既出登場人物】
<ファイン、クラウド>
過去に登場した章:第1~6章
<ザーム>
過去に登場した章:第5章
<カラザ>
過去に登場した章:第2章、第4章、第6章
<アストラ>
過去に登場した章:第6章
【新規登場人物】
<レイン> ※地人
白銀さらさらの髪を、後ろでポニーテールに纏めた少女。見た目には10歳そこらの幼い顔立ち、体つきだが、実年齢はもうちょっとだけ上である。
"アトモスの遺志"の戦闘要員として、戦場に狩り出される毎日を送る身寄り無き少女だったが、そんな毎日に耐えられなくなって逃亡。そんな中でファイン達と出会い、現在は行動を共にする。とても戦いなどこなせるような風貌には見えないが、出会い頭のファインに痛烈な蹴りをぶちかまし、その威力から察せられる脚力は凄まじく、身体能力の高さはうかがえる。アトモスの遺志が何人もの兵力を割いて、彼女を組織の戦闘要員に引き戻そうとする態度からも、その実力を知る者には手放すのが惜しい実力者なのだろう。
<ネブラ> ※天人
白い貴族服に身を包み、レンズの小さな眼鏡をかけた男。銀髪に映える非常に端正かつ若々しい顔立ちだが、実は46歳というお年。
"アトモスの遺志"から逃亡したレインを捕獲する部隊の総指揮官であり、組織全体の中でも高い実力と地位を誇る。強者の余裕ゆえか任務中でも常に陽気で、高笑いの絶えない態度が友軍の頭を悩ませるほどだが、その実力はかつて天人の勇者ニンバスと比肩するものであったと語り草であり、ポテンシャルの高さは配下とは比較にならない。
妖精か虫の羽のような4枚の羽を背負って空を舞い、陣営の空中部隊を指揮する立場でもあり、彼自身も何らかの古き血を流す者であることが示唆されている。
<ベンダバル> ※地人
マナフ山岳にてクラウド達を包囲した、山賊集団の頭。その腕を本編中に披露する機会は無かったが、戦闘時には刀を扱うようだ。35歳。
無法者集団を纏め、言うことを聞かせるだけのことはあり、危機管理能力と指揮能力には秀でているようで、しくじって捕まれば終わりの山賊稼業を長らく継続してきた手腕は確かである。実力も、襲撃対象がそこそこの実力者であっても引けを取らない、一国の戦闘要因としても通用するものであるため、部下からの信頼も厚い。ただしここ最近は、クラウド達やカラザ、ミスティなどの超実力者とばかり出くわす毎日が続いており、いまいちツキに恵まれていなかった模様。やはり山賊業など、そうした悪行を重ねていると、やがては天運からも見離されてしまうということだろうか。
<ガスト> ※地人
旅人風の簡素な身なりだが、山賊に与する者。ベンダバルの側近であり、武装はしていないが、魔術や格闘術である程度の戦闘はこなせる実力者ではある。23歳。
傭兵集団の交渉役、という風体で旅人に近付いて足を止め、その間にターゲットを仲間達の手で包囲して、逃げ場を失わせるきっかけ作りを担う立場。山賊集団の中では若い方だが、術士としての手腕が高いことや、獲物を囲む参謀役を担える頭脳があることから、一味の中では実質二番手の立場として、仲間の信頼を勝ち得ている人物である。とは言っても所詮は山賊組織の中での話でしかないため、予想を超える強敵に出会った際には引き際も早く、ある意味利口で長生き出来るタイプでもあろう。
【世界観】
<アボハワ地方>
マナフ山岳を東に越えた先に広がる地方。ここを越えて南に渡れば、やがてはホウライ地方に辿り着く。
かつては魔女アトモスの率いた革命集団が、広く陣を構えていた地方であり、近代天地大戦の際には各地で熾烈な戦いが繰り広げられた。それに際して滅んだ人里も多く、東部はある程度の村や町も現存しているが、中央部や西部は荒廃したまま放置されており、その一帯は無法者の跋扈する危険な地と認識されている。それらの復興や治安が見放されているのも天人社会の方針であり、かつての革命集団が在した地人の集まる地方になど、金や資材をかけてたまるかという思想に由来する。現存する文化や人里はまだ活きて保たれているものの、地方全体で言えばやはり無法地帯と言うのが適切な現状で、旅人達も好んで足を踏み入れたがる土地ではない。




