第6章のデータベース
第6章に登場した、キャラクターや世界観の紹介です。
【既出登場人物】
<ファイン、クラウド、サニー>
過去に登場した章:第1~5章
<カラザ>
過去に登場した章:第2章、第4章
<テフォナス>
過去に登場した章:第1章、第4章、第5章
<ハルサ>
過去に登場した章:第4章、第5章
【新規登場人物】
<アストラ> ※地人
マナフ山岳でファイン達を襲撃した怪物。棘の多い褐色の全身鎧を纏い、実用的とは思えないほどの巨大な大剣を悠々と振り回す重装戦士。今作に登場する全登場人物の中で、最大級サイズの巨漢である。年齢不詳。
カラザと並び、"アトモスの影"と呼ばれて恐れられた謎の怪物の片割れであり、その実力は名に恥じず圧倒的。怒りに身を任せたクラウドとも真正面から力任せに渡り合い、強力な魔術も行使できるようで、これまでどんな苦難も退けてきたファイン達3人を、たった一人で圧倒した。相棒カラザとの語らいでは柔和な面も見られるが、戦場における非情さとその実力は、対立する者を絶望的な窮地に陥らせるものである。
<フロン> ※天人
天人達の王、天界王という地位に立つ人物で、ひいては大陸全土の支配者。老いた顔つきながらも王としての風格を漂わせる人物で、やや巨漢寄りのがっしりした体つきである。73歳らしい。
天人こそ至高、地人はその下という天人思想の頂点に立つ者だけあって、サニーはともかく、クラウドやファインに対しては厳かに接しつつも、内心でははっきりと見下していたようだ。一方で、混血種であった魔女アトモスが天人覇権を脅かした数年前の教訓から、混血児のファインを当たり障りなく扱い、敵対陣営に回らないよう配慮するなど、政治的な面でも機転を利かせる面もある。ただ、ファインが聖女スノウの一人娘でなかったら、不当に裁いて闇に葬ることも厭わない根本思想もあることから、天人覇権の保守に対しては手段を選ばない思想が最も色濃いと言えるだろう。
【世界観】
<マナフ山岳>
南西にクライメントシティ、北に天界、東にホウライ地方方面を構える大きな山。
東西に長く伸びる山であり、クライメントシティ方面から天界方面へと渡るのは一日で容易に済むが、両方面から東へ山越えしようとすると数日かかるという、ある意味で難儀な図体をしている。長い山越えが見越される側面もあり、山の中にはいくつもの集落が点在していて、それらはある程度ならされた山道で繋がっており、それを渡って休み休みで山越えが出来るよう開拓もされている。手付かずで残されている自然も多く、都会では味わえない山の香りや絶景を嗜むことが出来る山だが、山に棲みつく肉食動物や、旅人を食い物にしようとする山賊など、注意すべき存在も少なくない。
<天界都市カエリス>
天界の下に作られた都市。天界を天人の王が住まう城と例えるなら、城下街とも呼べる都であり、天人社会においてこの都市の価値は比類なく高い。前提として天人以外は立ち入ることさえ禁じられており、天人ですらこの街に住まうためには、天界王から特別な許可を頂かねば許されず、この街に居住しているだけで
ステータスになるような都市である。
街の中心には非常に高い"カエリスの塔"があり、その頂上には天界へと向かうための魔力を発する、特別な魔法陣が描かれている。天界へ行く手段は一般にそれしかないため、この街とその塔が、天界への玄関口の役目も同時に果たしている。
<天界>
遥か空高くにある神秘の国。まるで雲の上に大きな神殿を建てたかのような場所であり、どのような力で空高くに浮遊しているのかは七不思議である。天界王が玉座を構える城がその神殿であり、光り輝く光沢に包まれた建造物の輝かしさといい、同じ高さに雲が見える周囲光景といい、この世のものとは思えぬ神秘性に満ちた場所と言えるだろう。
ちなみに、空を飛ぶ力さえあるなら、天界都市の塔の魔力に頼らずとも、空高くへ飛翔することで到達することは出来る模様。ただ、非常に高いそこに至るまでの、高空の旅は様々な面で厳しく、現実的ではない。その一方で、高空の寒さや息苦しさとは無縁、誰もが健全に歩ける環境が整えられた天界現地は、それも特殊な力で作られた世界であるのだろう。
 




