表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/46

虱潰し作戦


 虱潰し作戦


 坂本は柴崎啓太を訪ねる。真の黒幕の音声を謎の飛行物体に記憶させるためだ。音声以外に顔写真でもあれば確実にやっこさんを捉えることができるのですが、ともかく、入力しましょう。どれぐらいでできる。2時間くらいですかね、問題は傍受されないかです。え?9、9.99%大丈夫です。万一のときは。保険金はおりないか、そんな保険は無いよな。

 冗談はさて置き、音響学も格段に進歩してますから声紋だけでなく他の方法も見つかるかも知れません。重くならないかい。大丈夫です、音声だけの送受信はこのままで行けます。でも写真となると情報量が格段に増えないかい。大丈夫でしょう、これを観て下さい。それは新東京裁判の被告人全員とカナンの身体に埋め込まれた送信機からの映像だ。わずか0.1ミリ各の大きさだが額の上部の骨に埋め込んである。レントゲンでは判別できない材質だ。

 偵察用トモカサだけで情報収集できるが被告人らの目線で観た映像となるとこのような送信機は有力だ。しかもカメラと電池を内蔵しているから神業だ。トモカサの情報網を利用するから3年間は充電しなくてすむと啓太は言う。将来医療技術を飛躍させるだろう。


 え、教会ですかあ。どうして。もってこいですよ、これ。何かな。偵察用、2センチですが空気の浮力利用しますからほとんど電力を使用しません、教会ならソーラ発電も可能です。問題はエアコン、吹き飛ばされたり吸い込まれたりするとお陀仏。じゃあパイプオルガンもヤバイな。まあ気流センサーで近づかないようしてますが掃除機に捕まったら制御できません。

 すげえ、すると映像も記憶させることができるわけだ。そのための偵察用ですよ。失礼、顔写真か。骨格だけでも人物を特定出来ますから後ろ姿でも大丈夫です。ほんとかい。鼻の大きさ、目と目の距離だけで8割くらいの精度が出ますよ。肩幅、身長をいれると99%までゆくでしょう。

 と言うことは、声の主を発見できればその顔も撮影できるわけだ。当たり前ですよ。仮にその人物がある教会に月に一度は来る、なにやらしゃべるとして偵察機が顔写真を撮影するまでどれくらいかかる。まあ、4、5回、半年ですね。偵察機を増やしたら。馬鹿じゃないから1機で十分ですよ、まあ旦那が言うなら2機にしますが。じゃあ、映像なしでも偵察機を派遣できるな。ええ声を追いかけていつでもどこでも。


 オウ、アヴェ・マリア。光明が見えてきた、南無阿弥陀仏。国際的ですね、アッラーも入れますか。嫌味言わないの、派遣先はバチカンとニューヨークの大学、各2連隊の出動を要請する。では10機ずつ出しましょう。ケチケチするな倍出せ。わかりました。そう来なくちゃ。いっぱい行くか。音声入力がありますから終わったら行きましょう。そうかい。


 ディーこれを清美さんに転送するのね。そう書いてあるだろ、ユキ急げ、終わったら電話しろ。はいはい。清美大明神の念力で音声から顔形を念写してもらおうという想いだ。やってみましょうって。そうかユキはいい女だ。もうじきミンダナオに帰る。待ってるわダーリン。待っていてくれ。

 やがて清美を警備するトモカサと通信が始まった。啓太、啓太さん、画面の清美に近づいてくれ。これは偵察用じゃないですよ。なんか写ってないか。何ですか。念写だ。SFみたいだ、まあ、やってみましょう。感度を上げろ。お、なんか写ってる。その画像保存しろ。信じられない。念じれば通ずるだ。解析度を上げてみましょう。どうだ。おぼろげながら黒幕の目鼻は付いてるから一応データーとしてインプットしておきましょう。

これで捜査の目鼻もついたな、清美ありがとうと叫んだ。千里離りょうと思いは一つだ。何ですか。嫁をもらうと解る。清美可愛や可愛や清美


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ